この男、覚醒中につき… 〜ジャス戦〜

大切なのは「準備」です

なんでも「準備」なんです

「準備」がなくては何にもできません



大道典嘉




先日マジシャンズに敗れ、失意に沈むホトケ。

しかしいつまでも情けない顔はしてられない。




今日は昨年4戦4勝(そのうち兄さんを投げさせて2勝)とお得意様にさせてもらったジャスティスとの対戦。




ホトケの超強力打線で、ここは軽〜くひねりつぶしてやろうか。

キヒヒヒ。




という感じのプロローグで本題に入るのがいつものパターンですが…





「猛打」「超攻撃型」「重量打線」


などと大言壮語を並べてきましたが、

マジシャンズ戦では2試合とも1得点しか奪えず敗北するなど結果が出ていない。





実際に成績を見てみると


ミツイ 0.333

シャク 0.321

カシワギ 0.276




上位打線を担うバッターとしては些か心もとない数字である







ただ一人、孤軍奮闘で気を吐いているこの男を除いては…





ニシオカ  0.484






リードオフマンであるこの男がこれだけ数字を残しているのだから、中軸さえ打てれば確実に点が取れる

ホトケの猛打再建には中軸打線の奮起が必須条件なのだ…。







試合開始1時間前から御所で特訓に励むホトケナイン。



カキーーン



カキーーン





イケダ「なんやこのふざけた打率は!これがPL魂を受け継いだ者の成績なんか!自分自身に腹が立つぜ!」





カキーーン



カキーーン





ドイ「昨年の序盤、シャクの入団前でカシワギも不調だったあの頃。俺は一時ホトケのゴールデンルーキーの名をほしいままにしていたんだ…。なのになんや今の成績は!未来のダウンタウンと呼ばれたりあるキッズか!」






そこへ忍び寄る黒い影…






シャク「おい、お前ら今日は頼んだで。」





シャクの手にあるスコアブックにはこう書かれている。






3番 ドイ



4番 シャク



5番 イケダ





ミツイが謎の温存を申し出たために生まれたホトケの新クリーンアップ





ドイ「ありがとうございます!釈迦…、いや間違えた、シャク様!」


イケダ「必ずあなたに勝利投手の権利をプレゼントいたします!」





シャクの粋な計らいに気合いが入る2人。








だが、客観的に見てどう考えても得点が入りそうにない



ラミレス・筒香・吉村のいない開幕当初のDeNA打線より酷い






はたしてこの2人は期待に応えられるのか…。






ジャスの先発は主将かつ4番かつエースのクサノ。


抜群の制球力で昨年のジャスティスの勝利数14中11勝を一人であげた猛者。




そのクサノが最高の立ち上がりを見せ。


初回はニシオカ・マキノ・ドイが3者連続三振にきってとられる不安なスタート。






マキノ「お、おかしい…。なぜ俺の苦手なコースにばかり…。確かにクサノの投球は素晴らしいが、何か他にカラクリがあるはずだ!」



ジョーザキ「ま、まさか、あれは…!?」





おもむろに相手捕手を指差すジョーザキ





するとそこには…


サカモト「ゲヘヘ、お久しぶりですホトケの皆さん。」


そこにいたのは1回生のサカモト。

すでに何度もホトケを訪れ、試合にも出場したこともある。





モリ「お前!なぜ…!?」



サカモト「俺は今日からジャスの選手なんですよ。あんたらにはもう興味がありません。ただ、ホトケの選手の弱点は知り尽くしたんで、捕手として有効利用させてもらいますよ。」








裏切り者…






「ホトケ最高ですね!」


「ホトケに骨を埋めたいです!」


「ホトケの一員として恥じない人生を歩みます!」







あいつがそう言ったから…

あいつが輝いた目でそう言ったから、




俺たちはなけなしの小遣いで、汗水流して手に入れたバイト代で




晩飯をおごってやったんだ。








契約金2億をひっさげてアメリカへ帰った元ソフトバンク・ペニーに負けず劣らずの外道っぷりに怒るホトケベンチ






???「許せねェ…!」










イケダこいつ絶対、許せねェ!!







ドゴーーーン







5番に入ったイケダが期待にこたえる痛烈な2ベース




しかし、絶好の先制チャンスにも続くバッターはホトケが誇る大型手動式扇風機ナカムラ・フルタ



振り回すタイプにはめっぽう強いピッチャー・クサノに簡単に打ち取られチェンジ。






得点すべき場面で得点できない…

今のホトケが抱える最大の問題点。





重い空気がベンチを包み込む








ところが






ウツノミヤ「ゲバシャアアアアァァッ!!」




9番ウツノミヤがエラーで出塁


こいつに空気なんて関係ねぇ…!


大自然の清らかな空気でさえ汚染し、空気清浄機を2日で機能不全に陥らせるこの男には…!






そして打席には




絶好調男・ニシオカ





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ニシオカ「しょうもないクリーンアップには任せらんねぇ!オレが勝負を決める!」



明らかな死亡フラグを立てつつバットを振りぬく!






カキーーーン





痛烈な打球は右中間を見事に割るタイムリー2ベース




ホトケが1点を先制!



死亡フラグすらはねのける強靭な精神力!


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………




ってな感じだと敬虔なホトケブロガーならば予想したことでしょう。






でも、よく考えてください。






今日の記事の題名は何だったでしょうか?

覚えていますか?










画面のスクロール、御苦労様です。




そう今日のテーマは「覚醒」




そして「覚醒」したのはこの男!






実際はこうだ!








ニシオカ「ペルソナァッ!!」

















ドゴォォォオオオオン!!!










右中間へ上がった打球は伸びる!







なおも伸びる!











突き刺さったーーーー!!














ニシオカの第1号先制2ランホームラン!


(ガルベスの通算本塁打数まであと9本!)





今季序盤から覚醒モードだったのにもかかわらず、さらなる覚醒



まさに覚醒の重ねがけ





つるぎのまいつるぎのまいつるぎのまい








さらに

イニングは進んで5回




モリ「将来の4番は俺やでーーー!!」






ドカーーーーン






レフトオーバーの特大2ベースを放つと、







またもこの男!



ニシオカ「いまだ得点0のモリにプレゼントだーーー!!」






バコーーーン






打球は少し詰まりながらもレフト線へ落ちるタイムリー2ベース







本日3打点の大活躍!









その後、途中出場のハーフハゲが2三振するなど愚行を見せつけるも、
イケダが2本目の2ベース代打・ミツイが尋常ならざるオーラで影分身をきめるなど、流れを相手に渡さない。








守備の方ではピッチャー・シャクが三振とフライアウトを量産。



内野が暇すぎる」との不満がでるほどの好投で5回を無安打無失点。


その後、寝不足のシャクに代わりニシオカが6,7回を無安打で締め








結果3−0の無安打完封勝利でゲームセット。






昨年盤石の強さを誇ったチーム状況を彷彿とさせる圧倒的勝利。





この勢いで勝ち続けましょー!







今日の英雄







ニシオカ



(4打数2安打1本塁打3打点)

先制の2ランホームランを含め、チームの全打点をたたき出す大活躍!









番外編







イケダ「シャク様。わたくしめの活躍はいかがでしたでしょうか?5番を担わせて頂いた期待にこたえられましたか?」



シャク「うむ。3打数2安打、2塁打が2本。…素晴らしい。ニシオカがいなければ今日の英雄はお前だったかもしれぬな。」







ドイ「シャク様。わたくしも3番として恥じないプレーをしました。いかがでしたでしょうか?」



シャク「…、むっ?4打数無安打だと…?

ええいっ、こやつをひっ捕えい!!」