異文化交流  ナマステタージマハル戦

京都御所 富小路グランドは熱気に包まれていた。


先日のジャス戦における大勝利もあってか、


空前のミツイダイナマイトモンスターズブームが到来していたのだ!!!





女性ファンA 「きゃぁーーー!!!盲目のスラッガーカシワギよ!!!」





女性ファンB 「ドイボールサイコー!!!濡れるーーーー!!!」





女性ファンC 「フナコシきゅーーーん♡ キモカワイイーーーー!!!」















大観衆の声援を一身に集め、ノリに乗るダイナマイトモンスターズ






ミツイ 「将来的には、御所にミツイダイナマイトモンスタードームを建設し、雨天でも野球ができるようにする。ついでに、東京から天皇も呼び戻し、京都を再び日本の首都にする。
俺たちに不可能はない。YES,WE CAN!!!





一同  「うぉおおおおおおおお!!!!!!」






傍から見れば、まさしく荒唐無稽。



だが、彼らは信じていた。




俺たちには不可能はない



どんな敵が相手でも必ず勝利する



自分たちの力を信じ、勇猛果敢に突き進むダイナマイトモンスターズ




そんな彼らの前に、波乱の幕開けを告げる謎の人物が現れる!!!




そして、その男は、かつてない死闘に彼らを誘うことになる!!!



















謎の男 「नमस्कार」








!?







突如、御所に出現した謎の男



一見して明らかにわかる






黒い!






明らかに日本人の黒さを超えている!





もしかしたら中村文彦より黒いかもしれない!

















いや!中村文彦のほうが黒かった!






どんだけ黒いんだ中村文彦!







モリ 「ここはダイナマイトモンスターズきっての国際派の俺に任せな!」


モリ 「We play baseball everyday. We are the strongest in the world! If I were a bird,I would fly to you.」
   (訳 我々は毎日野球している。我々は世界で最も強い。俺がもし鳥なら、俺はお前のもとへ飛んでいく。)






決まった!!!さすがモリ!!!





3歳のころから英語を習っているだけのことはある!!!





最上級も仮定法も完璧に使いこなしている!!!






謎の男 「नमस्कार」







!?







通じない!!!





モリの英語が通じない!!!





なにがグローバリズムや!!!





なにが英語は世界の共通言語や!!!





全然通じないではないか!!!










謎の男  「नमस्कार」




なっちゃん「नमस्कार」



謎の男  「नमस्ते ताजमहल आकारको खाने \ 2.250
स्वादिष्ट」



なっちゃん「अब यो ठीक छ देखि म हरेक जानेछन्」





!?








謎の男と謎の言語で平然と会話するなっちゃん




これまでも、とんでもなく絵が上手いなど、隠れたポテンシャルを時折発揮してきたこの女。




どこで覚えたのかわからない。




だが、これだけは言える!






できる!!!






この女はできる女だ!!!





なっちゃん 「どうやらこの人、『ナマステタージマハル』というネパール料理屋で働いているみたい。
お前たちの実力はネパールでも噂になっている。俺たちはお前らと勝負したい。
2250円で食べ放題をやってるから店に来い。おまえたちの胃袋をナンで破裂させてやるって言ってるわ!
これは明らかに宣戦布告。練習試合の申し込みよ!!!」





一同    「なにぃいいいいい!!!





ダイナマイトモンスターズの名声は国境を越え、日本から遠く離れたネパールにまで轟いていた。



ネパールから来た謎の刺客。そして、練習試合の申し込み。




しかも、その内容は野球ではない。




大食い大会




今まで、四六時中野球しかしてこなかった手前、
虚を突かれるダイモン一同





この試合受けるべきか…







ニシオカ 「どんなやつが相手だろうと売られた喧嘩は買うしかなかろうよ!俺たちは決して背中をみせることはない!
行くぜ野郎ども!こいつらの店のナンを食い尽くしてやろうぜ!!!」



一同   「おうよぉおおおおお!!!!」





かくして、『ナマステタージマハル』なる奇怪な店にて大食い対決をすることになったダイナマイトモンスターズ






この後、彼らは『ナマステタージマハル』にて壮絶なる死闘を繰り広げる!!!














ナマステタージマハル』にたどりついたダイモン一同




ナマステ店員 「2ジカン 2250円 タベホウダイ。ラストオーダー15分マエ。タベノコシバッキン。ユルサナイ。」



店に着くやいなや、ルールを説明するナマステ店員




そして、いきなり料理を持ってくる。




闘いの火ぶたは切って落とされた!!!





ナマステ店員 「チーズナン。クソウマイデ。ゲロハクデ。」









サキヤマ神 「ふっ…。チーズナンだと…。


名前からしてわかる、ナンにチーズを練りこんじゃいました的なあれだろう。


チーズカマボコ的な流れに便乗しちゃいました系のあれだろう。


安直…。あまりに安直…。」




チーム1のクールガイ サキヤマ神




いつものように冷静な分析でチーズナンに手を伸ばす。




口に含む。




咀嚼する。




さあ、聞かせてくださいサキヤマ神。



この料理のお味を。



一流のグルメリポーター並みのわかりやすく上品な表現で。





次の瞬間、サキヤマ神の的確なコメントを望んでいた一同は、信じられない言葉を耳にする!!!







サキヤマ神 「お口の中が味覚のワンピース!






味の三千世界や!!!







!?





チーム1のクールガイ サキヤマ神が興奮している…。



そして、どこぞのギャグ漫画顔負けのはしたないセリフを発している…。



なせだ!?



そんなに美味いのかチーズナン!




驚愕の事態に声を失う一同の前に、ナマステ店員は矢継ぎ早に料理を運んでくる。




ナマステ店員 「チキンカレー。チーズナンニカケロ。マジウマイカラ。ゲロハクデジブンラ。」











ヤマグチ 「僕はどんなときでも冷静。寡黙。地味。堅実。好きな選手は矢野。地味。堅実。」




堅実に、地味に、ナンを手に取り、カレーをかけるヤマグチ




口に含む。




咀嚼する。





さあ聞かせてくれヤマグチ




どうせ地味なコメントなんだろ。




ヤマグチ「うおぉおおおおおおお!!!

なんやねんこいつら!最高のコンビやないか!!!

内海と阿部かい!田中将大と嶋かい!

単体だとなかなか濃厚でこってりしすぎの感があるチーズナン

マイルドで甘みがある分、それだけだと頼りない感じもするチキンカレー

両者が合わさることで、互いの足りないところを補うばかりでなく、相乗効果で個々のポテンシャル以上の力を生み出す…。

俺はチーズナンとチキンカレーが、この地球で巡り会った奇跡に感謝するぜ!

地球に生まれてよかった!!!

神様ありがとう!!!

俺のお父さんとお母さんも俺を産んでくれてありがとう!!!」







!?






普段は寡黙なヤマグチが、これでもかとばかりに饒舌になる…。



照れくさくて言えなかった両親への感謝を口にする…。



そんなに美味いのか!!!




そんなに最高のコンビなのか!!!




チーズナンとチキンカレー!!!









モリ 「自分ら…。なんちゅうもん…。なんちゅうもんくわせてくれるんや…。

これに比べたらわしらがNFで売ってたナンなんてカスや…。」












ナンを口に含んで、あまりの美味しさに泣きじゃくるモリ…。


自分たちが必死になって売っていたナンをカス呼ばわりする。






シャク 「うめぇえええええ!!!」



ミツイ 「スゲーうめぇええ!まじやべぇええ!!!」



イケダ 「サイコーーーーーーーや!!!サイコーやで!!!」





語彙の乏しさから、ありきたりなセリフを並べる者たち…。




こいつらには表現できない。




もうとにかくあれなんや。





お口の中が味覚のワンピース!!!




味の三千世界なんや!!!






ナマステ店員 「タンドリーチキン。マライティッカ。マトンカレー。キーマカレー

ハチミツナン。オニオンナン。メッチャウマイデ。」











美味い!!!






どれもこれも最高に美味い!!!





我を忘れ、猛然と食いまくる一同!!!









しかし…









ニシオカ 「ストロベリーアイスプリーズ。」




フナコシ 「バニラアイスプリーズ。」






開始1時間。




小柄小食グループが遂にアイスを注文し始めた!!!




これはまずい!




雲行きが怪しい!!!







サトウ 「おいおいてめえら〜。それでも男かよ。俺は普段から飯3合食ってるから余裕や。俺は大食い王や。」




サトウ ショウキ



打てない 守れない 走れない 勉強はできない 女にもてない


おまけにデブい




何のとりえもないこの男、持ち前のデブさを活かし、このときばかりは目立とうと出しゃばる!!!





サトウ 「俺、ピラフと焼きそば食いたいわ〜。これどうみても美味そうやん。」




ニシオカ「おいやめとけ!どうみても不味そうや!おまけに量も多そうやんけ!」




サトウ 「俺が全部食う!心配すんな!」





周囲の反対を押し切り、ピラフと焼きそばを強引に注文するサトウ




ナマステ店員 「フッフッフ。ピラフ、ヤキソバ。ツンダナオマエラ…。」




不敵な笑みを浮かべ、ピラフと焼きそばを持ってきたナマステ店員




満面な笑みを浮かべ、ピラフと焼きそばを頬張るサトウ





次の瞬間、信じられない言葉を口にする!!!






サトウ 「お、おれ、もういらんわ。おまえら食べたいやろ。やるわ。








!?






なんやねんこいつ…。




ついさっきまで俺が全部食う言うてたやないか。




おまえは嘘つきかい!




サムラゴウチかい!




オボカタかい!






シャク 「このピラフと焼きそばうまくない…」




イケダ 「おまけに量がクソ多い…」





ナポリタンの劣化版のような焼きそば



タイ米っぽいので作ったなんの変哲もないピラフ





先ほどまでナンを食べまくっていた一同には、あまりにも大きな負担!!!




ミツイ「うぇーーー。もうダメ。帰りたいーーー。」




おまけに大黒柱のシャク ミツイ モリ といった大食いグルーブもそろってダウン寸前。





常勝軍団 ミツイダイナマイトモンスターズ 




ナマステタージマハル相手に初の敗北か!?









絶望的ともいえるこの状況!





しかし、ダイナマイトモンスターズの面々の目は、まだ死んでいなかった!





ミツイ ニシオカ フナコシ…





どいつの目を見ても、まだ死んでいなかった!






彼らは一様に同じことを考えていた。






あの男に期待していた!!!








それでもカシワギなら…






カシワギならきっとなんとかしてくれる!

















カシワギ 「あのぉ〜さとぉさん〜このピラフと焼きそばくってもええですかぁ〜」



サトウ  「ええでー。」



カシワギ 「おぉ〜ありがとぉござぁ〜いま〜す〜」







パクパクモグモグ







カシワギ 「うめぇええええ!!!最高ですやん!!!
このピラフ最高!!!」







愛すべき味覚音痴 




カシワギ ヒロタカ




こいつには「不味い」とかいう概念はない




食えるか   食えないか




二つに一つ




そして、食えるもの=うまい





カシワギの怒涛の牛飲馬食 暴飲暴食 鯨飲馬食




一気に空となるピラフと焼きそば





さらに…






ドイ 「ミツイさん、そのチキンコルマ食ってもいいですかぁ〜?」



ミツイ「おうええで〜」



ドイ 「うへへぇ〜。うめぇええ〜〜。うへへぇ〜〜。」









なぜか大食漢 ドイ



細身のくせにやたら食う



生気ないのにやたら食う



食ってもたいしてパワーない



なんなんだおまえは!?





このカシワギドイの活躍に勇気をもらうダイモン一同



ミツイ 「ハチミツナンプリーズ!」



ニシオカバニラアイスプリーズ!」



シャク 「オニオンナンプリーズ!」



再びナンを食いまくる!



慌てふためくナマタジ厨房



ナマタジ店員A「भोलि अर्को कुनै नेन मिनेट छ खतरनाक मान्छे
म घर जल्दी तपाईं चाहनुहुन्छ」




ナマタジ店員B「एक तोडने मा अब साँच्चै क्षमा」





ネパール語で何やら会話している。



我々にわからないようネパール語で話している。



だが、この女は聞き逃さない!!!





なっちゃん「こいつらどんだけ食うんだ。明日の営業のナンがなくなってしまう。もう許してほしい。と言ってるわ。」





カシワギ 「そうですかぁ〜。それじゃあこのへんで勘弁してやりましょうか。












か〜〜〜〜ら〜〜〜〜の













ハチミツナンプリーーーズ!!!






ナマタジ店員 「ヒィイーー。もうナマステ〜〜(ゆるして〜〜〜)」







破壊神 カシワギ





タージマハル店員の精神を破壊した!!!









今日の英雄



カシワギ(ピラフと焼きそばを食いまくった)









2時間の大食いバトル終了後




ナマタジ店員 「オマエラサイキョウ。もうナンない。オレラクニヘカエル。ニドトクンナ。




ネパールからの刺客



かつてない強敵 「ナマステタージマハル」に見事勝利したダイナマイトモンスターズ




フナコシ 「今日は京橋駅の便器とにらめっこすることになりそうだ…」





しかし、前回の圧勝とは違い、深い傷を負ったのもまた事実。





世界には、そして日本には、まだ見ぬ強敵がたくさんいる!!!






闘えダイナマイトモンスターズ!!!