追いコン 『さらばホトケのレジェンドたちよ〜』


栄光









彼らが歩んだ足跡を表すのに、これほどふさわしい言葉はないだろう





4年連続京阪リーグ優勝





彼らが入団以来、ホトケは常に覇権を握っていた






常勝











王者










30余年にわたる京阪リーグ史上、これほどの実績を残したチームは存在しない




野球を愛し、ホトケを愛し、ひたすら勝利を追い続けた



その末に辿り着いた境地






伝説 LEGEND










彼らは生ける伝説となったのだ





後輩たちからの羨望と憧憬の眼差しを一身に背負う日々



「いつか4回生たちのように強くなりたい、優勝したい」



後輩たちはそんな願いを抱きつつ、ひたすら彼らと白球を追い続けた





そして、月日は流れ…





彼らはついにホトケのユニフォームを脱ぐことになった




栄光に彩られた彼らの引退…




その一部始終を見よ!!!











ホトケの追いコンといえば、まずは野球!



いや、「まずは」野球というより、野球こそがメインイベント



4回生軍(4回生+ミツイ・フナコシ)


若手軍 (1・2・3回生)



に分かれ、ホームベース周辺に整列する両軍。




イケダ「まさかとは思うが、俺たちに勝とうなんて思ってるんじゃないだろうな。」



ドイ 「いかんともしがたい実力の差をみせつけてくれるわ。」




後輩たちを大人げなく挑発する4回生軍



いつもならこの軽口に対し、後輩が敵意を剥き出しにしてくるのがホトケ紅白戦の構図





しかし…




ヒラシマ「いえいえ、滅相もございません。僕たちと先輩方では実力の差が違いすぎます。甲子園優勝チームに、バットも持ったことがない茶道部か何かが挑戦するようなもの…。無謀にもほどがあります。僕たちでは役不足かと思いますが、先輩方の最後の試合に華を添えられるよう、精一杯プレーさせていただきますので、本日はよろしくおねがいします。」







!?







なんなんだ…なんなんだ…こいつ…




出来すぎている!人間が出来すぎている!




老害どもめ!今日が貴様らの命日だ。」




そんなセリフが帰ってくるかと思いきや、謙虚さと先輩への礼儀に満ち溢れた受け答え…




鬼畜ロリコン シャクを筆頭に、畜生ぞろいの歴代キャプテン達とは一線を画した 新キャプテン ヒラシマ







作品名鬼畜ロリコン シャク』 作者 ミツイ








ドイ 「な、なんやねん!調子狂うわ…。でも、ありがとうな。」



イケダ「もうええわ!おまえらの勝ちでええわ!」





闘争心と敵対心がグランドを支配する、いつもの紅白戦とは違う異様な雰囲気の中、試合は始まった








4回生軍の初回の攻撃



1番は切り込み隊長カシワギ



カシワギ「ヨッシャァーーー!!!いったるでぇええ!!!」






スカッ





2番 イケダ






ボテッ







3番 ミツイ







ズバーーン







3者凡退と簡単に打ち取られるレジェント軍団




???「フッフッフ。MVP右腕の俺がマウンドにいる限り、今日はあんたらに一点たりともやりませんぜ…。」



マウンド上で不敵な笑みを浮かべる後輩軍の投手








モリ  「おまえは!?細かいことばっか気にするオカマ野郎!」




??? 「いや…僕はMVPの…」





ウツノミヤ「全然まぶしくないのにサングラスかけてるオカマ野郎!」






??? 「いや…僕の名前は…」







ミツイ  「LINEがめんどくさいオカマ野郎!」








※ ミツイはこいつより3歳上です






マツバラ「僕の名前はMVPのマツバラだよ!!!ちゃんと名前を呼んでよ!!!びぇーーーん」





そうです。


後輩軍のピッチャーはマツバラです。




Most 



Valuable




ラインがめんどくさくて細かいこと気にするオカマ




Player



マツバラです。




マツバラの人を小馬鹿にしたような変化球主体のピッチングに抑え込まれる4回生軍




モリ  「直球勝負せえや。キンタマついとんのか!」




マツバラ 「ストレート投げると疲れるんすよね…。省エネで行きたいんですよ僕は。」





追いコンの試合で省エネ投球を披露するド畜生。



そこには感謝と敬意をもって先輩を送り出そうとする心意気は皆無



SNSだけにとどまらずリアルでもド畜生 マツバラ





???「そいつばっかり責めるのはお門違いですぜ…モリの旦那…。リードしてるのはキャッチャーである、この俺なんすから。」








エンドウ「ウフフフフ。あんたらに勝利して、あんたらを「追放」するのが俺たちの目的なんすよ。」



モリ  「てめぇらの血は何色だぁあああ!!!」






そうだ!




これこそがホトケの紅白戦!




先輩後輩みんなでお手手つないでチーパッパじゃない!




弱ければ死に、強ければ生きる!




血で血を洗う死闘!




それがホトケの紅白戦なのだ!






シャク「おうおうおう。てめぇらがその気なら、俺も本気を出すしかねえな。」



4回生軍の先発マウンドには、もちろんこの男 シャクヒデキ






ギュルルルルル






ズバーーーーーン








唸りをあげる剛腕 シャク



快速球でガンガンとばし、若手をアシダのヒットのみに抑えこむ!




リーグ通算400奪三振 通算49勝





レジェンドの名に恥じぬ見事なピッチング。




両軍MVP右腕が投げあうだけあって、試合は0−0のまま4回まで進む。




マツバラ 「へへ…。このままパーフェクトで終わらせてもらいますぜ…。」



だらしないのが4回生軍。久しく野球から遠ざかったいたこともあるが、マツバラにパーフェクトに抑えこまれる。





シャク 「てめぇらがだらしねえから、俺が自分で打つしかないようだな。今日は北海道直送プリチーなロリコン界のアイドルが来てくれてるから、絶対打てるんだよ俺は。プリキュアップリッキュァ プリティーでキュアキュア 俺はプリキュァ〜





そうです。




ポテトボーイぞろいのホトケにあって、女打率(女がベンチにいるときの打率)が一番高いのはシャクなんです。



セイバーメトリクス上、この男はマユハがいれば必ず打つんです。






ドゴォオオオオン






特大ツーベースで出塁







ウツノミヤ「よっしゃぁーー!!!次はドイや。たのんだぞ!!!」




DOI  「ノンノンノン。アイアム DOI。ノット「ドイ」。



モリ 「Let's Go DOI!!!」




DOI 「Yeah!!!I am THE CRAZY BASEBALL PLAYER!!!」




そうなんです。




ドイはこの春休み、2週間アメリカに行ってきました。




そのせいか自分をアメリカ人だと思っているようです。




DOI 「ホームランが打ちたきゃ、ドーピングとコルクバットを使う!それがアメリカのベースボールだ!!!





カキーーーーーーン





センター前へしぶとく抜けるタイムリ







見事にシャクドイの連打で先制点を奪取した4回生軍




その後も、ウツノミヤイケダマキノの安定した内野守備でアウトを積み重ねてリードを守る展開。



しかし、5回 投手がマキノに代わったところで、老害たちがしゃしゃり出る!!!





フルタ「おいおい〜シャクさんよ〜。たまには俺にもショート守らせてくれや〜。華麗な守備をみせてやるよ〜。」




マウラ「最後に俺もよ〜。一花さかせたいんやわ〜。」





モリ 「セカンドやらせて!おねがい!先っちょだけ!先っちょだけだから!」





無謀  







そうとしか言いようがない彼らの申し出




ラボでドングリを食べすぎたのかマルマルと肥え太った猛獣 フルタ



鳥取では名手だったと妄言を巻き散らかした挙句、ファーストフライも落球していた マウラ





打撃は成長したものの、守備はまだまだド素人 モリ




こいつらで固められた内野など、トムとジェリーに出てくるチーズより穴だらけ







シャク 「調子に乗ってんじゃねえ!!!てめぇらは外野でおねんねしてやがれ!!!」




怒りで顔を紅潮させ、拳を振り上げるシャク





しかし…






マキノ 「まあまあシャクさん。ここは彼らを信じてみましょうや。一緒に4年間、苦楽を友にしてきた仲間でしょうよ。彼らがエラーしても、僕が抑えればいいことですから。」








ホトケ唯一の良心 マキノ



殺伐とした男たちが蠢くホトケにあって、アスファルトに咲く一輪の花  



穏やかで優しい心をもち、みなから愛される人気者



マキノの説得に、親友から「保証人になってくれ!絶対迷惑かけないから」と言われ、苦渋の表情で同意書にサインをする男のような顔で、渋々承諾するシャク




それが悲劇の始まりであるとも知らずに…




シャク「ええい!ままよ!しっかり守ってきやがれ!」




フル・マウ・モリ 「イエッサァアーーーー!!!」





意気揚々と内野に散らばる3人衆



「最後に一花咲かせたい!」



レジェンド軍の層の厚さから、外野やファーストに追いやられ、なかなか内野を守らせてもらえなかった3人が発した魂の叫び


彼らは夢見ていた。



「もしかしたら、俺にも軽快な守備ができるのでは…」



しかし、現実は甘くはない。




夢は寝床でみているのが一番いい。





人の夢と書いて、「儚い」(はかない)と読むのだ…






ポロッ






スカッ






ズテーーーン







!?







ウツノミヤ「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!内野に平凡なゴロが3つ転がって、スリーアウトチェンジだと思ったら、無死満塁になってやがった。な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…。マウラが石ひとつないグランドで足をひっかけて転びやがった。フルタが股の下に大きなトンネルをつくってボールを後逸しやがった。おまけにモリはなんでもないごろを当然のようにはじいていやがったのさ。」







無死満塁







いきなり背負った大ピンチ。彼らを内野につかせた当然の帰結…。



その後も、エンドウロレスヤマウラ(誰が打ったか忘れたので適当です)などのタイムリーで一挙4失点と逆転を許す…。





ニア 「へへへ。先輩方よぉ〜。俺が引導渡してやるよ〜。死にさらせやぁあああ!!!」





キーーーーーーン





左中間へ飛んだニアの痛烈な打球




万事休す…。




抜けることを確信し、早々に笑みを浮かべる若手軍。




しかし、センターにはあの男がいたのだ!!!





それでも…カシワギなら…





それでもカシワギなら…きっと何とかしてくれる!!!







(敬虔なホトケブログファンなら使いまわしに気づくでしょう。すいません。)




カシワギ「どっせえええぇえええい!!!」





パシッ





センターカシワギの魅せた驚愕のスライディングキャッチ!!!




驚異の守備範囲 カシワギヒロタカ




カシワギ「俺はホトケ史上最強のセンター。これから先、何年たっても俺を超えるセンターは現れない。」




カシワギがみせた矜持 プライド





スーパープレーに盛り上がる4回生軍





なんとかこのピンチを切り抜け、4−1で終盤の4回生軍の攻撃へ




オカダ 「3点差をひっくり返すなんて老害のあんたたちには無理でしょうぜ。最後に俺が抑えてやりますよ。」




余裕の笑みを浮かべ、マウンドに上がる1回生オカダ




しかし、4回生たちに「敗北」の雰囲気は一切流れていない




誰一人勝負を捨ててはいなかった




イケダ 「俺たちが伝説となったのは、どんな試合でも最後は逆転し、勝利してきたからさ。3点差程度で尻尾を巻いて逃げ出す負け犬はここにはいねえぜ。」





確かに、1回留年した程度で学校から逃げた男はいる…。









兄さん 「ハタラカズニクウメシハウマイ。オマエラソツギョウオメデトウ。オレハエイエンニ2回生…。」




しかし、俺たちは違う!






やられたらやりかえせばいい






何度負けても再び立ち上がる






それがレジェンドたる所以








カキーーーーーーン








ドカーーーーーーン








ドゴォオオオン








連打に次ぐ連打!猛打の嵐!




マキノフルタドイウツノミヤマウラカシワギがヒットを放ち、一気に同点!




そして、打席には…




汚物










クソみたいな体から、クソみたいなスイングで、クソみたいな打球を飛ばすフナコシ




こいつがヒットを打つ確率に比べたら、俺が司法試験に合格し、スーパー弁護士になって、年収1億の大台を突破し、金持ちの御令嬢と結婚し、東京ドーム0.3個分の広さの大豪邸に住んで、庭の池にいる鯉に餌をやりながら余生を過ごす確率のほうがはるかに高いと胸をはっていえるぜ!





フナコシ「こいつら4回生は、まるでだめなおっさん、略してウンコである俺にも優しく接してくれた。時には、いじめられ、罵られ、泣かされることもあったけど、こいつらは最高の後輩さ。何があってもおまえらのことは忘れねえ。」







カキーーーーーン





後輩への感謝の気持ちがそうさせたのか




野球の神様も粋なことをする




最も打つ可能性のない男が放った逆転タイムリ




勢いに乗る4回生軍


この後は、軽快かつ堅実なイケダの守備などで守りきり、5−4で4回生軍が逃げ切り、見事逆転勝利。



引退試合を白星で終えました。



(試合をあまり観られなかったので、内容に誤りがあるかもしれません。活躍した選手の名前を記せていない可能性もあります。ご了承ください。)







試合後、飲み会のため百万遍に移動




エンドウ「やっぱり先輩方は強かったです!最高です!」



イケダ 「ふっ。おまえらの動きも悪くはなかった。次代のホトケはまかせたぜ。」




グランドでは、いがみ合い、対立していた先輩・後輩。


しかし試合が終われば、お互いの健闘を讃えあう美しき関係。



静かに、最後の別れを惜しみつつ、酒を酌み交わす。





と、そこへ…







ブゥーーーーン









けたたましいバイク(原付)のエンジン音とともに登場したのは…










DQN






DQN 「みなさん夜露四苦(よろしく)。バイトでガキに勉強教えてました。遅れてサーセン。」





なんと4年間一緒にサークル活動に励んだ仲間との追いコン野球より、バイトを優先していたのだ!



きわめて真面目だが、ある意味DQN!!!





DQN 「俺も野球したかったすよ〜。この箸で素振りしましょうかね。スカッとかっとばして夜露四苦したかったすね。パイ乙カイデーのチャンネーとザギンでシースー食うのが俺の夢っす。ビックになりたいんすよ。」






支離滅裂!!!さすがDQN!!!




よくわからないが、これでようやく4回生全員が揃ったのでよしとしよう。





宴もたけなわ…



エンドウ「それでは、卒業する先輩方に寄せ書きを送るとともに、最後に一言コメントしてもらいましょう!」





イケダ 「僕の守備は最高なんで、多分抜けないっすよ。てか、来年も試合きます。」




DQN   「僕の名前はヤマグチです。」




マキノ 「僕のことは嫌いになっても、ホトケのことは嫌いにならないで!!!」





ドイ  「ビェーーーーーーーーーン。」






絶対的自信を口にする者…




後輩への感謝を口にする者…




自分の名前を述べる者…




嘘くさい泣きまねをし、小芝居をする者…





こいつらはどうでもいい。





いよいよ皆が待ち望んでいた人物が登場する。






ミキ 「きゃぁああ!!!マユハ先輩のマツゲばりながーーーい!!!おにんぎょうさんみた〜〜い♡」




アユミ「かわいすぎて隣の醜男どもがかすんで見えるわ♡」




ミサコ「あたし並みにかわいいわーーーー!!!まあアタシのほうがかわいいけどねーー!しゃあはぁああああ!!!」








マユハ 「カワイイ後輩のマネージャーさんや、気持ち悪い先輩、変態な同回生に囲まれ、最高の4年間でした。本当にありがとうございました。」





パッチリとした大きな眼



身長147センチと萌え度120パーセントの低身長




ピーリカピリララポポリナペーペルトな愛らしいしぐさ





ホトケのアイドル マユハ姉さん





しかし、「きれいなバラには棘がある」バラは遠くからみるから美しいのだ




マユハ姉さんにも裏の顔がある






マユハ 「シャクの寄せ書きにアタシの名前でこれ(↓)書いたやつ、でてこいやぁ!!!」









鬼の形相…血走った眼…





プリチーなフェイスから想像もできない怒気をはらんだ口調





静まり返る宴会場…






いったい誰がこんな馬鹿な真似を…







マユハに喧嘩を売るなど、第二次世界大戦で鬼畜米英に宣戦布告した日本並みの愚行…







ヤマウ 「ミツイさんがニヤニヤしながら書いてるのみました」





ロレス 「僕も見ました。間違いないです。」





ミツイ 「お、おまぇらぁああああ!!!」













確かにあると思っていた…





激闘の末に生まれたチームワーク、固い絆





そんなもんは絶対的恐怖の前ではゴミ屑同然。簡単に吹き飛ばされてしまう。





マユハ 「おいミツイ。あんた最後に言い残すことはある?」





ミツイ 「わが野球人生に一片の悔いなし!!!」









ギャァアアアアア

















ミツイの処刑後




最後のあいさつはシャクヒデキ




酒に酔って上機嫌からかポリゴン化している。









シャク 「言いたいことは3つあります。まず、必ず単位をとってください。大変なことになりますよ。」




経験者は語る。シャクの切実な魂の叫びに聞き入る後輩たち。






シャク 「続いて2つ目は…」






フルタ 「へいへい〜。愛の告白は〜。結婚式はどこでやるの〜〜。」






!?






シャクのあいさつ中に、あろうことかヤジを飛ばすフルタ



イケダ「おいやめろ!殺されるぞ!!!」




フルタ「もう最後だからいいたいこといってやるぜ!シャクの「白い恋人」は誰かなぁ〜。ひひひ。」









ゴゴゴゴゴゴ









シャク 「てめぇは俺を怒らせた。」




フルタ 「ヒ、ヒラシマ…。おまえは平和なチームを!言いたいことが言えるチームをつくってくれ…」






アギャァアアアアア












粛清





こうしてまた2つの尊い命が天に召された…






帝王と女帝





個性あるチームを統べるには絶対的な力が必要なのか…





こうして、和やかなムードで別れを惜しむはずの飲み会に染まりつつ幕を閉じた…








一次会の次は、2次会




トリキでニワトリパーチーだ!!!




しっぽりと飲むはずの2次会




またしても波乱が巻き起こる!!!





ニシムラ 「やまうがいません。荷物を残したまま忽然と姿を消しました!」





ロレス  「ドイさんが無言でトリキから出ていきました。やまうを探しに行ったんでしょうか?」





ウツノミヤ「ミサコが酒を飲んで暴れてます。俺の煙草を吸って、彼氏の愚痴をこぼしてます。もう何が何だかわかりません!!!」





ミサコに酒を飲ませれば乱れるのは、尻尾の生えたサイヤ人に月を見せると大猿になるぐらいあたりまえの話





驚くことはない…




だが、しかし…







ヤマウの失踪






ドイの帰宅?






これは看過できない重大事件





タチバナ 「よし!まずはヤマウを探すんだ!やつは必ずトリキ内にいるはずだ!!!」





被疑者の自宅を家宅捜索する捜査官たちのように、くまなくトリキ内を捜索するホトケメンバー



しかし、いない…どこを探せども、やまうが見当たらない





琵琶湖に落ちたダイヤの指輪を探すならともかく、トリキ内に潜むヤマウが見当たらないはずがない…





ニア 「もうここしかありません。考えられる場所は!鍵がかかっています。ここ以外にはありえません!」





明晰な頭脳を持つニアが推理し、突き止めた場所は…










聖域





サンクチュアリ





女子便所






「男なら誰もが抱く夢 女子便所に入りたい」



「女の子の使った便座を舐めまわしたい」(by タチバナ)





モリせやかて工藤。なんぼなんでもここはありえへんで…。何人も立ち入ることが許されない聖域にやまうらがいるはずないやないかい…」




ミツイ「不可能なものを除外していって、最後に残ったものがどんなに信じられないものであっても、それが真相なんだ。ハットリ。」






真実はいつも一つ!!!






ギィイイイイン(ドアを開ける音)







キタムラ「ヤマウさんがいました!無事です!やりました!!!」






ヤマウ生還






まるで、10年来飼っている猫がいなくなり、久しぶりの再会を果たした飼い主のように喜びをあらわにする一同




どうやらヤマウは悪い先輩どもに飲まされ、酩酊していたようだが、無事で何より。





シャク「ヤマウも見つかったし帰りましょう!」





トリキを後にする一同。





と、そこへ…





フルタ「ドイです。ドイが帰ってきました!!!」





そうです。




やまうの失踪で忘れられていましたが、ドイもどこかにいなくなっていたのです。





モリ 「おめえどこにいってやがった!!!みんなで探したんやぞ!(実際は探してない)」





ドイ 「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!俺は金をおろすために、家にキャッシュカードをとりに行ったんだ。そしたらよ、なんかしらねえけど、家についたとたん床で寝ちまったんだ。な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」





マユハ 「シネ」




フルタ「シネ」





ロレス「先輩ですがシンデクダサイ」





ドイ 「やっぱりそうなりますかぁあああああ!!!




こうして謎に満ち溢れた2次会は無事に閉会した。











長いブログでしたが、読んでくださったみなさんありがとう。


最後に、4回生のみんなに俺から感謝の言葉を述べさせてください。


今の4回生は俺がキャプテンの時に入ってきてくれたメンバーなのですごく愛着があります。


ほんまにみんな(マウラを除く)大好きで、カワイイ後輩です。


ちなみに、誰が一番好きかを決めると、ドイかシャクかマキノの誰かですが、たぶんドイです。


俺とニシオカの力も大きかったけど、これだけ強くて、楽しいチームを作れたのは4回生のおかげだと思います。


社会に出る人や研究もあって、もう二度と一緒に野球ができないかもしれませんが、また会える日を楽しみにしています。


またみんなでミツイダイナマイトモンスターズで野球しましょう。




第28代 ホトケ主将 三井 裕崇






  

マツイダークネスゴリラズ戦 『MONSTER'S PRIDE』

2011年



ミツイダイナマイトモンスターズ(通称 ホトケ)は偉業を達成した。




京阪リーグ完全制覇





30余年に渡る長い歴史を持つ京阪リーグにあっても、この偉業を達成したチームは数少ない。



勇猛果敢・疾風迅雷・猪突猛進・牛飲馬食




個々の力が1つになって、最高のチームを作り上げた。




あれから3年…。





大学を卒業し、社会の歯車として仕事をする者…





大学院に進学し、日夜研究に励む者…





大学から、そして社会から逃げ出し、ただひたすら虚空を見つめる者…













ナカムラフミヒコ「オイオカン。キュウガクトドケモッテコイ。」







3年…。





人が変わるには十分な歳月だ。





ましてやチームの力は大きく変わる…。




無敵を誇ったダイナマイトモンスターズも例外ではない。




人々は言う。





ダイナマイトモンスターズは弱くなった。





そう評されるのには、もちろん理由がある。





ニシオカ「俺は社会に出る。」



カシワギ「ブラック研究室に入ります。」



シャク 「寺で修行します。」




史上最高の安打製造機であったニシオカダイキ



外野のスペシャリストであったカシワギヒロタカ



そして、大正義 シャクヒデキ




主力であった面々が次々にチームを去った。







その挙句残ったのは…













フナコシ 「うぇーーーいw」



アオキさん「うぇーーーいw」




ヤマグチ
 「うぇーーーいw」





筆者が絵を描くのが面倒だからではない。




これがありのままの姿だ。




棒人間 3人衆(左からフナコシ アオキ ヤマグチ)




骨と皮だけで構成された彼らの肉体。




風が吹けば飛ばされそう。




その辺の女の子のほうが強そう。




そして、何より打たなそう…。




ダイナマイトモンスターズという破壊力抜群のネーミングにそぐわない3人衆。




ダイナマイトモンスターズの不安要素はこれだけではない。



主力たちの劣化も疑われる。



怪腕 ホンマレイは、3週間の東京でのインターンを終え、先日帰京。


野球とはかけ離れた生活を送り、ブランクは大きい。


おまけに、その意識の高さから硬式のクラブチームに在籍し、軟式野球は半年ぶりとのこと。



主砲 ミツイヒロタカ


豪打を誇るこの男は、超上位ロースクールに進学した。


法曹を目指す 志高き者が集うロースクール


その中にあって、彼が通うロースクールはそんじょそこらのロースクールではない。



『超上位』ロースクール




優秀な法曹の卵たちが数多く在籍し、しのぎを削る。


激烈な競争の中、生き残るには猛烈な勉強が必要なのだ。


野球などしている暇はない!!!


そんな暇はないはずなのだ!!!








主力たちの離脱残留主力の劣化現有戦力の心もとなさ


こうした要因が重なり合い、ダイナマイトモンスターズは弱くなった。




人々は言う。



福本豊もそういってるはず。



たぶん川藤幸三も。








そうした下馬評の中、ダイナマイトモンスターズは久々の試合をすることになった。


対戦相手は、マツイダークネスゴリラズ(通称 フィールドマジシャンズ)。



残忍で、好色で、強欲で、不実で、人を騙し、衝動に駆られ、悪意に満ち、ありとあらゆる罪悪を身におび、かつ、底なしの淫乱ぶりがとめどを知らず、人妻であろうと、人の娘であろうと、年増であろうが生娘だろうが、その欲情のため池を存分に満たすことなど不可能だと言わざるを得ないほどひどい 主将 マツイを中心に結成されたダークネスゴリラズ。 



マツイは大したことない。



こいつは安全安心。



日本の最高の科学技術、叡智を結集して開発したコンドーム並みに安全安心



だが、ゴリラズにはあの男がいる。



公正、誠実、節制、不動の信念、寛容、不屈の精神、慈悲、謙虚、信仰、忍耐、勇気、剛毅とあらゆる美徳を兼ね備えたとってもすごい人 ウナミさん


前人未到の京阪リーグ20勝を達成した危険な男。


ウナミさんばヤバイ。





マツイのダークネスでゴリラなところを相殺して余りあるウナミさんのヤバさ。


もはや、マツイダークネスゴリラズではなく、ウナミダイヤモンドペガサスズでいい。



このペガサスズを相手に先発するダイナマイトモンスターズの投手は、












そうです。ドイです。




そうなんです。ピッチャーいないんです。




だからドイなんです。




今ならわかります。先発投手を「」にする、和田監督の気持ちがわかります。



ドイ 「昨晩、フルタ・イケダとオールで麻雀してました。睡眠時間は2時間です。」




おまけに最悪のコンディション。



こうしたゴリラズ優位な状況に乗じて、マツイは調子に乗る。



マツイ「ゴリラの力をみせてやる!ウホウホホーーー!!!」



ゴリラの雄叫びに、黙り込むダイナマイトモンスターズ



ただひたすら「強さ」を求めて邁進してきた彼らは本当に弱くなったのか。



逆風吹き荒れる中のプレイボール。



いったい、どうなってしまうのか!!!










先攻はダークネスゴリラズ



麻雀疲れ睡眠不足で立ち上がりが不安定なドイを攻め、いきなり1アウト二塁のピンチ。



ドイ 「ハァハァハァ…死にそう…」



悲壮な雰囲気を漂わせつつ、ドイが投じた1球は甘く入る





ゴリラA 「ウホウホホーーーー!!!」








カキーーーーーン






ゴリラAの放った痛烈な打球は右中間




ウチュウカンってなんですか?」




そんな糸井みたいな読者に説明しよう。





右中間とはライト(右)、センター(中)の間である。




ダイナマイトモンスターズではライト モリセンター ミツイです。





そうです。やばいんです。




こいつら守備ヤバいんです。




センター ラミレスライト セペダみたいな感じです。







しかし







モリ「うぉおおおおおおお!!!」








パシッ







なんとモリ 右中間の飛球をランニングキャッチ!!!





そして、





モリ 「どっせぇええええええいいい!!!」





セカンドに正確な送球。ゲッツー完成!



モリの魅せる驚愕のプレー!




モリ 「いつまで僕は守備が下手なキャラなんですか。それは3年前の話でしょ。」





3年前、自信満々のド素人だったモリ



ライトフライもろくにとれなかったこの男は、3年の歳月を経て大きく成長した。



悔しさ、情けなさ…



そんな気持ちをばねに、モリは立派なライトに成長したのだ。








3年前、3万円のオーダーグローブを購入し、クソみたいなエラーを連発して笑顔だったあの男とはわけが違う。













ナカムラフミヒコ 「ハタラカズニクウメシハウマイ。」







こうしてモリのファインプレーもあって初回をゼロに切り抜けたダイナマイトモンスターズ



その裏の攻撃。




先頭は人数不足のため若手から招集されたロレス





フナコシ 「よっしゃー!ロレスいったれー!」




ロレス  「はい。」





寡黙なこの男。





だが、胸に秘めた闘志は人一倍強い。







キーーーーーン






鮮やかにレフト前に落とし、攻撃の突破口を開く。




続く2番ドイ







ドゴォオオオオオン







強烈に左中間を破るツーベース




サチュウカンってなんですか?」





ってのはもういいよな…




ホンマは凡退するも、ミツイがサード後方へのヒットで続き、モリのゲッツー崩れで2点をあっさり先制。





この2点に勇気を得たのか、その後のドイは立ち直る。





打てそうで打てないストレート


何故か面白いように空振りをとれるドイボール





をうまく投げ分け、凡打の山を築く。





バックも好守で盛り立てる。





サードに入った棒人間ヤマグチ





ヤマグチ 「うぉおおおおおおお!!!」







パシッ






パシッ







パシッ







サードに飛びくる強烈な打球を次々と捌き、鉄壁の守備を魅せる。






棒人間 アオキさんはバットで魅せる。







キーーーーーーーン









三遊間をしぶとく破るいぶし銀のバッティングでチャンスメーク!




「俺たちには確かに筋力がないかもしれない。だが、俺たちもダイナマイトモンスターズの一員として練習してきた自負がある。」




そう言わんばかりの2人の見事な活躍。





素晴らしい!!!


本当に素晴らしい!!!





一方、















こいつは紙幅の関係上、省略しますがお察しの通りの活躍でした。





現有戦力のこころもとなさ





そんな不安要素をかき消すヤマグチアオキさんの活躍。





そして、5回。


ドイがこの試合、3本目のツーベースで出塁し、ホンマが歩き、打席には







ゴゴゴゴゴ


 ゴゴゴ


ゴゴゴゴゴ


  
 ゴ ゴ
ゴゴゴゴゴ
 ゴ ゴ
ゴゴゴゴゴ
 ゴ ゴ
         






マツイ「ミツイは勉強ばっかりしてて大したことない!やっちまえ!ぐへへ。」




ミツイ「ふっ。誰にモノをいっている。俺はダイナマイトモンスターズの主砲。俺にかかればロースクールの厳しい学修などこんなものだ。」




おもむろにカバンから教科書をとりだすミツイ






ミツイ「ふんぬぅうううううう!!!」












アオキ  「あ、あれはもしや!?」




フナコシ 「知ってるのか!雷電!いや、アオキさん!」





アオキ「あれは、『ケースブック刑事訴訟法』『株式会社法』『民法講義4 契約』だぁああ!!!あの激重い3冊を自由自在に使いこなしているぅ!本来の使用方法とは異なるけどスゴイ!なんという筋力だぁ!!!」




普通のロースクール生なら裸足で逃げ出す重厚な基本書3冊


それをいとも簡単に持ち上げる ミツイの驚異的なパワー。


超上位ローに入学して半年。


ただ、勉強だけしていたわけではない。


いや、勉強はあまりしていないのかもしれない。



日々のたゆまぬ筋トレで肉体改造していたのだ。





ミツイ「うぉおおおお!!!!」






ドゴォオオオオン!!!





一閃!!!







低めの速球を見事に救い上げ、ホームラン級のツーベースを放つ。



ホンマも次の回、ホンマらしい強烈な打球をレフト前に放つ。




主力の劣化




ダイナマイトモンスターズに囁かれる不安を見事に吹き飛ばす主力たちの躍動。



主力としての責任、野球への情熱



自分たちをとりまく環境がいかに変わろうと、彼らにとって、それが消え去ることはない。




そんなこんなで、ミツイホンマも活躍するも、それを凌駕する活躍を魅せたのはこの男だった。














そうです。ドイです。




ドイ「うぉおおおおおおお!!!!」







カキーーーーン







カキーーーーン







カキーーーーン






カキーーーーン






カキーーーーン








5打数5安打






ドイ「どぉせぇええええいいい!!!」







9回完封








投げても、打っても、とんでもない活躍!


とんでもなくスゴイぞ!ドイユウキ!!!





ドイ 「シャク・ニシオカさんの穴は俺が埋める。これからは俺の時代。俺がエースだ。」




穴があったら埋めればいい。


ヒーローがいないなら俺がなる。


最悪のコンディションの中でみせた、最高のパフォーマンス。


チームの弱体化という下馬評をもろともしない強靭な精神力。


野球人としての矜持。


かっこいい。かっこよすぎるぞ。ドイユウキ。


もうええわ!


これからはドイエロッティックドラゴンズでええわ!



こうして、ドイの活躍が主でしたが、他にもロレスが何気に4安打していたり、モリも見事なセンター前タイムリを放つなど、チームで計16安打の猛攻、10−0で見事勝利しました★





今日の英雄




ドイ









マツイ「すぃぃっませぇええんでした!!!ゆるしてください!命だけは!命だけはご勘弁を!」




試合後、無謀にもダイナマイトモンスターズに挑んだことを泣いて後悔するマツイ




ミツイ「もう人間界で悪さはしないか?森でみんなと仲良く暮らすと約束できるか?」





マツイ「はぃいい!!!約束します!だから命だけはご勘弁を!!!」





こうして、ダークネスゴリラ マツイ桂の森に戻っていった。



人間界の平和を取り戻したダイナマイトモンスターズ



そして、「弱い」という下馬評を見事に覆した。




そう、「ミツイダイナマイトモンスターズは強い!」のだ!!!




主力が抜けようが、野球だけに集中できない環境になろうが、野球を愛する気持ち、情熱は変わらないのだ。





来週はさらなる強敵 軟式野球部 ウッドストックとの闘いも控えている。





厳しい試合になることが予想されるだろう。





ダイナマイトモンスターズの挑戦はまだまだ続く!

ホトケ流 三連式卒業 〜野球とカレーと、時々、勉強〜

平成26年3月25日午前10時

「おめでとう!」
「今までありがとう!」

京都市勧業館みやこめっせ

そこは偉大なる先輩たちへの感謝・祝福、あとを託す後輩たちへの感謝・激励の言葉に溢れている







歴史ある素晴らしい京都大学に入学し、4年ののち無事に卒業できる喜び
大学生活に大した思い入れもない学生でさえ、このときばかりは感慨深くならざるを得ない


松本総長「入学した時の夢を覚えていますか。その夢は、徐々に形を変えていったと思います。私はそれに苦言を呈そうとは思いません。むしろそれこそが…」
(意訳:君たちの顔を見るのは4年ぶり2回目です。)


京都大学学歌
作詞:水梨彌久(みずなしやきゅう)
作曲:下総皖一(しもふさかんいち)
昭和15年1月18日制定)
九重に 花ぞ匂へる (この花、めっちゃいい匂い)
千年の 京に在りて (京都の町で出会ったなら、俺たちはもうブラザー)
その土を 朝踏みしめ (朝起きるのは辛いし、苦手)
その空を 夕仰げば (カーテン開けるの、だいたい夕方)
青雲は 極みはるかに (だから青い空はなかなか見れない)
われらの まなこをむかえ (そうこうしてたらまた眠たい)
照る日は ひかり直さし (太陽光から人工光へ)
われらの ことばにうつる (さあ、ツイッターでも嗜むか)



ありがとう!!




京都大学!!











!?




ユニフォームじゃない!!

てか、スーツ持ってたんや!!




失望しました…


相撲部は‘まわし姿’やのに…
ユニフォームで出席する勇気ぐらい、ホトケ黄金期を築いた彼らには持っていてほしかった…



ニシオカ「おいおい、勘違いしてもらっては困るな。これはあくまでも京都大学の一学生としての卒業式なのだ。」

ミツイ「その通りだ。そして、これからが栄光あるホトケメンバーとしての卒業式!」









平成26年3月25日午後3時

「よっしゃーー!!」
「バッチコーーーイ!!」

御所富小路6番グラウンド

そこは、いつもと同じ
白球に命を懸ける男たちの大声がこだましている









バコーーーン





バコーーーン






ホトケ名物野球盤

本来なら18人必要な実戦練習を、わずか5人で行うことが可能
この画期的な方法により、数多くのホトケ部員が実力を向上させた。



カシワギ「いや〜〜。やっぱりミツイさんとニシオカさんは流石やなぁ。野球盤とはいえ、これだけヒットを打つのは京阪でもこの人たちぐらいや。」

シャク「本当にその通りやなぁ。彼らの勇姿を見てもらいたくて、今日はマユハを連れてきてしまったぜ。ハッハッハ〜〜。」





いやいや、そういうお前たちもほんまに凄い選手やで。



カシワギが外野からの矢のような返球で魅せれば、大木のはるか上空を超えるホームランでシャクがアピール。

鋭いライナー性の打球を連発し元ゴールデンルーキーの片鱗をドイが発揮すれば、今冬で最も成長を遂げたヤマグチは堅実な守備とパワーの増した打撃を披露。



ここにはホトケが誇る最高のプレーヤーが揃っている。
どこに出しても恥ずかしくない、俺たちの仲間だ!!




スカッ



スカッ








ミツ・ニシ・サト「……」



4年でこれかぁ…

悲哀、呆れ、微笑ましさが絶妙にブレンドされた感情





4回生たちが言葉を失う中、意外な男が口を開く!







ヤマグチ「使えん男ですな。」









ヤマグチ「正直、僕も大したことは言えません。そう、秋までの僕ならね。しかし、この冬 僕は見違えるほどの成長を遂げました。トランセルからバタフリーコクーンからスピアー、いえ、コイキングからギャラドスといっても過言ではない。フナコシさん、あんたはいつまで‘がくしゅうそうち’のお世話になるつもりですか?」




いつになく饒舌。
ホトケ1の寡黙で温和なこの男が。


しかし、これは道理。
実力至上主義のホトケにおいてはこれ以上ない道理なのだ。




フナコシ…


悔しくないのか。



俺たちは悔しい。




同じ4回生として、お前が後輩にここまで言われるのを見ていられない。




フナコシ…




お前の力を見せてくれ…




!!

おや…
フナコシのようすが…










おめでとう!
フナコシはヌケニンに進化した!





フナコシ「俺はホトケのヌケニンや!HPはたったの1、だけど状況次第で最強になれるロマンの塊。俺にとって最高の居場所、ホトケこそが最強になれる唯一の場所!」





オラァ!!










カキーーン





カキーーン




カキーーン






3連打を含む大活躍!!


かっこいい!
こんなフナコシ見たことない!



やっぱりホトケに足手まといなんていないんだ!
俺たちはみんな最高のプレーヤー!







ありがとう!





ホトケフォーエバー!!






これがホトケ流の卒業式。
野球で出会い、野球で別れる。


だけど、寂しくなんかないよ。


これはミツイダイナマイトモンスターズの入学式でもあるのだから…









平成26年3月25日午後7時


「ナマステー!!」
「ナマステー!!」


ナマステタージマハル丸太町店

そこは、カレーを愛する男たちの至福のナマステで溢れかえっていた…




わずか10日前まで悲惨なる戦場であったそこは、今やホトケカレー部の卒業式会場である








はじめてのチーズナンに心躍らせるウツノミヤ
3年間で真っ黒に染まった彼の心も、美味しそうにとろけるチーズの前では純になる。



サトウ「焼きそばとピラフは絶対に注文するな!視界から抹消せよ!」

モリ「チーズナンを最初に、ハチミツナンを最後にせよ!これは命令である!」





豊富な経験と知識、見事な統率と連携




丸太町店はもはや我々の敵ではない。
ただ掠(かす)めとり、蹂躙するだけの場。




ミツイ「小麦粉なくなるまでナン食うから。」

ヤマグチ「日本がカレーの消費量世界一になる日も近いで。」





ナマステ店員「モウアカン…。クニニカエリタイ…。」








???「諦めるな!われらがネパールの民よ!」











異形の者「我が名はティラク。タージマハルの守護者なり。ガンダーラより京都に君臨し、ネパールの神。」
(訳:俺はティラク。14店のナマステタージマハルを統べるエリアマネージャー。京都大学同志社大学に在籍したこともある超インテリネパール人。食材の輸入は俺の担当やから、お前らの胃袋を爆発させにきたで。)






突然の強敵に驚く一同

そして流れる不穏な空気…





フナコシ「な、なにがエリアマネージャーや!偉そうにすんなよボケッ!」

カシワギ「そうやそうや!焼きそばとピラフと、あとココナッツの甘いナンさえ頼まんかったらええだけや!」




ティラク「ん?甘いナン?カシミリーナンのこと?へい厨房、カシミリープリーズ!!」





一同「No!! You are wrong!!」

ティラク「I'm right!! I am always right!!」






テーブルに並ぶ大量のナン






あかん…
こいつ、思ってたよりはるかに手ごわい…
そして、絶妙になれなれしい…



フナコシ「ちょっとトイレ…」

ニシオカ「俺も…」

カシワギ「僕も…」






次々と倒れるホトケカレー部

まさか、嘲笑いに来たはずなのに返り討ちにあうなんて!



信じられない!

信じたくない!




誰か…

助けて!






ドイ「あ、じゃあ僕が食べます。」




ドイ!




1時間遅れで参戦した、こいつはドイ!!




影が薄すぎて、いなかったことに誰も気づかない、こいつはドイ!!




ティラク「やるな、ドイ!へい厨房、対ドイ専用スペシャルセットプリーズ!!」











ものともしない!



ドイはものともしない!




というか怖い!



進撃の巨人かっ!






ナマステ




残ったのはそれだけ




ナマステ





ドイの参戦で辛くも勝利したホトケカレー部




ナマステ




だがそこに勝者も敗者もない




ナマステ










歴史的融和



そう、もう憎しみは必要ない

死力を尽くして戦ったもの同士
カレーを愛する者同士





最高のナマステをあなたに








京都大学の学生として、ホトケのプレーヤーとして、ホトケカレー部員として




それぞれの卒業式が終わった


よりいっそうの勉学に励むもの
社会に出て仕事に勤しむもの
新たな目標に向けて今は力をためるもの


彼らには様々な道がある




迷ったときはいつでも帰ってくればいい
それがホトケ、俺たちの居場所







確かなことなんてわからない世の中だけど

これだけは確かにいえる








ヌケニンは状態異常に弱い


フナコシ、毒状態に陥り京橋駅トイレにて死亡




ティラクの罠

京都からインドへ… 新たなる旅立ち 〜Gandhara〜

野球で30単位ぐらいくれや(ミツイ・ニシオカ)



よっしゃーーー!!




ほんの1年前…
京都には、勝利に歓喜するホトケナインのそんな雄叫びが響き渡っていた。
しかし、



ミツイ「よっしゃー!!京都大学法科大学院、合格ゥ!」

ニシオカ「よっしゃー!!内定ゲット!就活、完ッ!」



野球しか頭になかったこの2人が、今や進学や就職に没頭しなければならないことに幾ばくかの悲哀を感じざるを得ない。

経済成長、格差社会、TPP参加

この社会に意味なんてあるのだろうか。
我々は社会に出て何を成し、何を残すべきなのだろうか…
生きるって何なんだろう…

思いを馳せればキリがないが、何はともあれホトケのレジェンドたちが人生の試練をまた1つ乗り越えたことは、祝福に値する。




めでたい!



実にめでたいなぁ!!



ハッハッハッハッハ!!








京都大学法学部教務掛「ミツイ君あと30単位。ニシオカ君あと32単位。」











これが4年生に課せられる単位数なのか!?


今までの3年間は何をしていたんだ!?












ニシオカ「こ、こうなったら…!」

ミツイ「そ…、そうやな!」




ミツオカカレー食べるで!!」




ホトケカレー部始動!!




<ナレ(垂水勉)>
たった半年で30単位…
ほぼ不可能といえるその数字をカレーのパワーでぶっ壊す。
あまりに無謀ともいえるその提案に唖然とする国分と城島…
史上まれにみる前途多難なスタートを切ったホトケカレー部



いったい、どうなってしまうのか!!







カレーの燃えるような辛さは‘火’曜日
それに飲まれぬ冷静さは‘河原’町今出‘川’


毎週火曜日正午、ナマステタージマハル河原町今出川


それが彼らの闘いの場

異国人に囲まれた完全アウェー…

ニシオカ「こんなことでひるむような我々ではないぞ!」




学生ならば599円で楽しめるランチ…

ミツイ「くっ…!なんてリーズナブルなんだ…!」



1枚、2枚、とナンをたいらげるホトケカレー部


順調かと思われたその時、とんでもない事態が!!






ミツイ「俺、次からライスにするわ。」





あまりの衝撃に言葉を失うニシオカ。


映画館で爆睡
旅行先でホテルから出ない
動物園で入口のフラミンゴに3時間




禁忌



それは人類の叡智が我々に授けた大いなるパターナリズム



ニシオカ「お前、ホトケカレー部として恥ずかしくないんか!?お前のネパール魂はどこにいったんや!」


ミツイ「こんにちは。」


ニシオカ!?



ミツイこんにちは。



ニシオカ「ナ、ナマステ……」




完全にカレーから覚めたミツイ。

瞳に映る炎は消え去り、いつもの死んだ魚の目をしている。




わずか、1ヵ月。
早すぎるカレー部の解散。


カレーのパワーを体得できなかった彼らに残されたのは「留年」の2文字



ナマステ教ナン派ニシオカ

ナマステ教ライス派ミツイ

宗派の違いは、時に血で血を洗う惨劇を巻き起こす。




ミツイ「手で食べるの嫌やねん」



このぼんぼんが!

生まれた時からビル持ち資産十分のこのぼんぼんが!


ニシオカ「俺たちホトケ4回生の絆はここで終わりやな。あばよ、と言いたいところやけど、留年やからそれすら言えんわ。」





???「おいおい!4回生には俺たちもいるぜ!」




!?



サトウ「ホトケ1のグルメを差し置いてカレー部とは笑わせるぜ。」

フナコシ「カレーに一番近いのはこの俺だ。カレーと汚物は似ているだろ?」




そうだ。ホトケの4回生にはまだこいつらがいた。
一見頼りにならなそうで、大事な時にはやっぱり頼りにならない。
だけど、いないとなんだか寂しい大切な仲間。


サトウ「あら?この日替わりカレー、前にも食ったな。あーそうか!1週間制覇したからもう新しいのはないんか。フハハハ!」

フナコシ「おっと、今日のナンは焼き時間が3秒長いみたいやな。ふわふわ感が足りへんで!俺の人生のようなふわふわ感がな。フハハハ!」




すぐさまカレーに順応するサトウとフナコシ。


ミツイ・ニシオカ・サトウ・フナコシ



カレー四天王ここにあり。




フナコシ「どうや、ニシオカ・ミツイ。これでカレーパワーを体得し、単位を獲得することができるだろう。」


体にみなぎるスパイスの輝き。


これなら合格間違いない!






???「ソンナアマクナイデ!シケンモカレーモ!」








突如、キッチンから現れた謎の男



一見して明らかにわかる

黒い!



明らかに日本人の黒さを超えている!




もしかしたら中村文彦より黒いかもしれない!
















いや!中村文彦のほうが黒かった!






どんだけ黒いんだ中村文彦!





ナマステ店員「तिमी मान्छे अझै पनि ताजमहल नमस्ते हामी साँचो त्रास थाहा छैन। 8:00 रात, फेरि यहाँ आऊ। नरक प्रतीक्षा छ।。(お前たちはまだ我らナマステタージマハルの真の恐ろしさをわかっていない。今夜8時、もう一度ここへ来い。地獄が待っているぞ。)」




ふざけるな。
俺たちはカレーの最奥に辿り着いたはずだ。

だがしかし、そこまでいうなら仕方がない。カレー四天王の実力を思い知るがいい!



3月中旬の京都の夜は、いまだに息が白くなるほど寒かった。
そこに集まる4人の精鋭。

彼らはドアをくぐり小さくつぶやく。



ナマステ



それはこの世の真理を見通す言葉。
あらゆる虚飾を打ち払い、真実へ向かう大いなる力。



ミツイ「よっしゃこいや!食べ放題かなんか知らんけど、ナンの作りすぎで腱鞘炎にしたるわ!!」



ナマステ「オマタセシマシター。」



一同「なんやこれ!?」






テーブルにあったのはカレーでもナンでもない。

美味そうなチキン。




フナコシ「こ、これは!タンドリーチキンや!呪術で殺したニワトリに1000年かけて香辛料をまぶし続けて作る、禁断のネパール料理や!」


ミツイ「そんなもん知るかァァ!!この俺様が食らいつくしてくれるわ!」












ツルッ




ポロッ




グシャ






ミツイ死亡






(恥ずかしかったら消しといてください♡)









タンドリーチキンと対峙してから、わずか10秒のことであった。







のちにミツイはこう語っている



「手で掴んだのが間違いではない。横着して皿を移動させなかったのが敗因である。そして、もう一つ私が犯した大きなミスは、チキンがズボンにワンバウンドした際に避けてしまったことである。すでにズボンは汚れたのだから思い切って受け止めればよかった、ズボンとキチンの両方を救おうとした己の欲望を恥じる。」







強大な戦力を失ったカレー部に もはや勝機はなかった。


早くもアイスに手を伸ばすニシオカ
明らかに不味そうな焼きそばを頼むサトウ
トイレにこもるフナコシ




「お会計お願いします」



その言葉が全員の頭をよぎったその時!





ナマステ 








マイナビで‘インド’って検索したらここに辿り着きましたわ!」

ナマステ就活生 モリ




「お前は今まで食ったナンの枚数を覚えているのか?」

インドと山口の架け橋 イケダ



「それもらっていいですか?」

ホトケの残飯処理機 カシワギ




「ミツイさんには負けませんよ。」

俺の体は7割カレー  シャク




「カレー食ったら元気出るかなぁ?」

ナンより色白 ドイ




「あ〜…。そうっすねぇ〜。食べます。」

自由意思の求道者 ヤマグチ






こ、こいつら(涙)



思えば、俺たちが4年間バカやってこれたのもこいつらが後ろで支えてくれていたから。
俺たちと同じように、いや、俺たち以上のバカ野郎たち。
後輩であるはずのこいつらが今やとてつもなく大きな存在に思える。



ナマステ「くっ、想定外だ!カレーの香辛料すらまともに知らんこんな小童どもに…」




そして、もう一つ忘れてはいけない存在。



ガラガラ



なっちゃんこりゃなんだー?カレーに入ってる品物すらわからん愚民どもが、よくも粋がれたもんやな。まったくアタマにッ来るぞ!」



不器用で面倒くさがりな俺たちを面白いと言い、料理や芸術といった俺たちに足りない部分を補ってくれた心のオアシス。
マネージャーがいてくれたからこそ、今のホトケがある。



ニシオカ「…なるほどなるほど。コリアンダー、シナモン、クミン、カルダモン、ターメリック。そして、この暗号はナツキからの恵み。すなわちナツメグ!!」




ナマステ「そ、そんな!グハァ!!」






ナマステタージマハル河原町今出川店 壊滅






ホトケカレー部 完勝!







ナマステ


そして


ダンネバード






もはや俺たちに適うものは存在しない。
野球をあいし、カレーを愛し、立ちふさがる敵をぶちのめす。
それがホトケカレー部




ナマステミツイ「これで俺たちに怖いものはない。」

ナマステニシオカ「ああ、法学部の試験もこの闘いに比べれば恐るるに足らず。」





???「よくやりましたね。」




!?





サキヤマ神「あなたたちはホトケの伝統である野球を極め、さらに仏のルーツでもあるインドの食文化をも極めた。あなたたちにこれを授けましょう…。」


そこにあるのは一枚の紙切れ。
しかし、この世で最も価値のある紙切れ。

学問のススメ、日本銀行、100×100



フナコシ「サキヤマ神。そうか、あなたはヒンドゥーの神だったのですね。」


ホトケ史上、最も頼りになる先輩は、さっそうと闇夜に消えた。
今もどこかで日本の法律を勉強しているのだろう。
いつか、ヒンドゥーの人々にも牛や豚をたべさせたい。
日本の法律では牛や豚を食べてもいいんだよ
インドの人々にそう伝えるため、彼は日夜勉学に励むのだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




平成26年3月5日

ミツイヒロタカ、ニシオカダイキ
京都大学法学部卒業
これから2人はそれぞれの道を歩いていく。
ホトケで育んだ野球愛とカレー愛を胸に抱いて。




???「ふふふ。河原町今出川がやられたか…。」
???「油断するからこうなるのだ。愚か者めが。」
???「やつは我ら四天王の中でも一番の小物…。」








負けるな!

ホトケカレー部

俺たちの旅はまだ始まったばかりだ!





またみんなでタージマハル行きましょう!! 

FIN

異文化交流  ナマステタージマハル戦

京都御所 富小路グランドは熱気に包まれていた。


先日のジャス戦における大勝利もあってか、


空前のミツイダイナマイトモンスターズブームが到来していたのだ!!!





女性ファンA 「きゃぁーーー!!!盲目のスラッガーカシワギよ!!!」





女性ファンB 「ドイボールサイコー!!!濡れるーーーー!!!」





女性ファンC 「フナコシきゅーーーん♡ キモカワイイーーーー!!!」















大観衆の声援を一身に集め、ノリに乗るダイナマイトモンスターズ






ミツイ 「将来的には、御所にミツイダイナマイトモンスタードームを建設し、雨天でも野球ができるようにする。ついでに、東京から天皇も呼び戻し、京都を再び日本の首都にする。
俺たちに不可能はない。YES,WE CAN!!!





一同  「うぉおおおおおおおお!!!!!!」






傍から見れば、まさしく荒唐無稽。



だが、彼らは信じていた。




俺たちには不可能はない



どんな敵が相手でも必ず勝利する



自分たちの力を信じ、勇猛果敢に突き進むダイナマイトモンスターズ




そんな彼らの前に、波乱の幕開けを告げる謎の人物が現れる!!!




そして、その男は、かつてない死闘に彼らを誘うことになる!!!



















謎の男 「नमस्कार」








!?







突如、御所に出現した謎の男



一見して明らかにわかる






黒い!






明らかに日本人の黒さを超えている!





もしかしたら中村文彦より黒いかもしれない!

















いや!中村文彦のほうが黒かった!






どんだけ黒いんだ中村文彦!







モリ 「ここはダイナマイトモンスターズきっての国際派の俺に任せな!」


モリ 「We play baseball everyday. We are the strongest in the world! If I were a bird,I would fly to you.」
   (訳 我々は毎日野球している。我々は世界で最も強い。俺がもし鳥なら、俺はお前のもとへ飛んでいく。)






決まった!!!さすがモリ!!!





3歳のころから英語を習っているだけのことはある!!!





最上級も仮定法も完璧に使いこなしている!!!






謎の男 「नमस्कार」







!?







通じない!!!





モリの英語が通じない!!!





なにがグローバリズムや!!!





なにが英語は世界の共通言語や!!!





全然通じないではないか!!!










謎の男  「नमस्कार」




なっちゃん「नमस्कार」



謎の男  「नमस्ते ताजमहल आकारको खाने \ 2.250
स्वादिष्ट」



なっちゃん「अब यो ठीक छ देखि म हरेक जानेछन्」





!?








謎の男と謎の言語で平然と会話するなっちゃん




これまでも、とんでもなく絵が上手いなど、隠れたポテンシャルを時折発揮してきたこの女。




どこで覚えたのかわからない。




だが、これだけは言える!






できる!!!






この女はできる女だ!!!





なっちゃん 「どうやらこの人、『ナマステタージマハル』というネパール料理屋で働いているみたい。
お前たちの実力はネパールでも噂になっている。俺たちはお前らと勝負したい。
2250円で食べ放題をやってるから店に来い。おまえたちの胃袋をナンで破裂させてやるって言ってるわ!
これは明らかに宣戦布告。練習試合の申し込みよ!!!」





一同    「なにぃいいいいい!!!





ダイナマイトモンスターズの名声は国境を越え、日本から遠く離れたネパールにまで轟いていた。



ネパールから来た謎の刺客。そして、練習試合の申し込み。




しかも、その内容は野球ではない。




大食い大会




今まで、四六時中野球しかしてこなかった手前、
虚を突かれるダイモン一同





この試合受けるべきか…







ニシオカ 「どんなやつが相手だろうと売られた喧嘩は買うしかなかろうよ!俺たちは決して背中をみせることはない!
行くぜ野郎ども!こいつらの店のナンを食い尽くしてやろうぜ!!!」



一同   「おうよぉおおおおお!!!!」





かくして、『ナマステタージマハル』なる奇怪な店にて大食い対決をすることになったダイナマイトモンスターズ






この後、彼らは『ナマステタージマハル』にて壮絶なる死闘を繰り広げる!!!














ナマステタージマハル』にたどりついたダイモン一同




ナマステ店員 「2ジカン 2250円 タベホウダイ。ラストオーダー15分マエ。タベノコシバッキン。ユルサナイ。」



店に着くやいなや、ルールを説明するナマステ店員




そして、いきなり料理を持ってくる。




闘いの火ぶたは切って落とされた!!!





ナマステ店員 「チーズナン。クソウマイデ。ゲロハクデ。」









サキヤマ神 「ふっ…。チーズナンだと…。


名前からしてわかる、ナンにチーズを練りこんじゃいました的なあれだろう。


チーズカマボコ的な流れに便乗しちゃいました系のあれだろう。


安直…。あまりに安直…。」




チーム1のクールガイ サキヤマ神




いつものように冷静な分析でチーズナンに手を伸ばす。




口に含む。




咀嚼する。




さあ、聞かせてくださいサキヤマ神。



この料理のお味を。



一流のグルメリポーター並みのわかりやすく上品な表現で。





次の瞬間、サキヤマ神の的確なコメントを望んでいた一同は、信じられない言葉を耳にする!!!







サキヤマ神 「お口の中が味覚のワンピース!






味の三千世界や!!!







!?





チーム1のクールガイ サキヤマ神が興奮している…。



そして、どこぞのギャグ漫画顔負けのはしたないセリフを発している…。



なせだ!?



そんなに美味いのかチーズナン!




驚愕の事態に声を失う一同の前に、ナマステ店員は矢継ぎ早に料理を運んでくる。




ナマステ店員 「チキンカレー。チーズナンニカケロ。マジウマイカラ。ゲロハクデジブンラ。」











ヤマグチ 「僕はどんなときでも冷静。寡黙。地味。堅実。好きな選手は矢野。地味。堅実。」




堅実に、地味に、ナンを手に取り、カレーをかけるヤマグチ




口に含む。




咀嚼する。





さあ聞かせてくれヤマグチ




どうせ地味なコメントなんだろ。




ヤマグチ「うおぉおおおおおおお!!!

なんやねんこいつら!最高のコンビやないか!!!

内海と阿部かい!田中将大と嶋かい!

単体だとなかなか濃厚でこってりしすぎの感があるチーズナン

マイルドで甘みがある分、それだけだと頼りない感じもするチキンカレー

両者が合わさることで、互いの足りないところを補うばかりでなく、相乗効果で個々のポテンシャル以上の力を生み出す…。

俺はチーズナンとチキンカレーが、この地球で巡り会った奇跡に感謝するぜ!

地球に生まれてよかった!!!

神様ありがとう!!!

俺のお父さんとお母さんも俺を産んでくれてありがとう!!!」







!?






普段は寡黙なヤマグチが、これでもかとばかりに饒舌になる…。



照れくさくて言えなかった両親への感謝を口にする…。



そんなに美味いのか!!!




そんなに最高のコンビなのか!!!




チーズナンとチキンカレー!!!









モリ 「自分ら…。なんちゅうもん…。なんちゅうもんくわせてくれるんや…。

これに比べたらわしらがNFで売ってたナンなんてカスや…。」












ナンを口に含んで、あまりの美味しさに泣きじゃくるモリ…。


自分たちが必死になって売っていたナンをカス呼ばわりする。






シャク 「うめぇえええええ!!!」



ミツイ 「スゲーうめぇええ!まじやべぇええ!!!」



イケダ 「サイコーーーーーーーや!!!サイコーやで!!!」





語彙の乏しさから、ありきたりなセリフを並べる者たち…。




こいつらには表現できない。




もうとにかくあれなんや。





お口の中が味覚のワンピース!!!




味の三千世界なんや!!!






ナマステ店員 「タンドリーチキン。マライティッカ。マトンカレー。キーマカレー

ハチミツナン。オニオンナン。メッチャウマイデ。」











美味い!!!






どれもこれも最高に美味い!!!





我を忘れ、猛然と食いまくる一同!!!









しかし…









ニシオカ 「ストロベリーアイスプリーズ。」




フナコシ 「バニラアイスプリーズ。」






開始1時間。




小柄小食グループが遂にアイスを注文し始めた!!!




これはまずい!




雲行きが怪しい!!!







サトウ 「おいおいてめえら〜。それでも男かよ。俺は普段から飯3合食ってるから余裕や。俺は大食い王や。」




サトウ ショウキ



打てない 守れない 走れない 勉強はできない 女にもてない


おまけにデブい




何のとりえもないこの男、持ち前のデブさを活かし、このときばかりは目立とうと出しゃばる!!!





サトウ 「俺、ピラフと焼きそば食いたいわ〜。これどうみても美味そうやん。」




ニシオカ「おいやめとけ!どうみても不味そうや!おまけに量も多そうやんけ!」




サトウ 「俺が全部食う!心配すんな!」





周囲の反対を押し切り、ピラフと焼きそばを強引に注文するサトウ




ナマステ店員 「フッフッフ。ピラフ、ヤキソバ。ツンダナオマエラ…。」




不敵な笑みを浮かべ、ピラフと焼きそばを持ってきたナマステ店員




満面な笑みを浮かべ、ピラフと焼きそばを頬張るサトウ





次の瞬間、信じられない言葉を口にする!!!






サトウ 「お、おれ、もういらんわ。おまえら食べたいやろ。やるわ。








!?






なんやねんこいつ…。




ついさっきまで俺が全部食う言うてたやないか。




おまえは嘘つきかい!




サムラゴウチかい!




オボカタかい!






シャク 「このピラフと焼きそばうまくない…」




イケダ 「おまけに量がクソ多い…」





ナポリタンの劣化版のような焼きそば



タイ米っぽいので作ったなんの変哲もないピラフ





先ほどまでナンを食べまくっていた一同には、あまりにも大きな負担!!!




ミツイ「うぇーーー。もうダメ。帰りたいーーー。」




おまけに大黒柱のシャク ミツイ モリ といった大食いグルーブもそろってダウン寸前。





常勝軍団 ミツイダイナマイトモンスターズ 




ナマステタージマハル相手に初の敗北か!?









絶望的ともいえるこの状況!





しかし、ダイナマイトモンスターズの面々の目は、まだ死んでいなかった!





ミツイ ニシオカ フナコシ…





どいつの目を見ても、まだ死んでいなかった!






彼らは一様に同じことを考えていた。






あの男に期待していた!!!








それでもカシワギなら…






カシワギならきっとなんとかしてくれる!

















カシワギ 「あのぉ〜さとぉさん〜このピラフと焼きそばくってもええですかぁ〜」



サトウ  「ええでー。」



カシワギ 「おぉ〜ありがとぉござぁ〜いま〜す〜」







パクパクモグモグ







カシワギ 「うめぇええええ!!!最高ですやん!!!
このピラフ最高!!!」







愛すべき味覚音痴 




カシワギ ヒロタカ




こいつには「不味い」とかいう概念はない




食えるか   食えないか




二つに一つ




そして、食えるもの=うまい





カシワギの怒涛の牛飲馬食 暴飲暴食 鯨飲馬食




一気に空となるピラフと焼きそば





さらに…






ドイ 「ミツイさん、そのチキンコルマ食ってもいいですかぁ〜?」



ミツイ「おうええで〜」



ドイ 「うへへぇ〜。うめぇええ〜〜。うへへぇ〜〜。」









なぜか大食漢 ドイ



細身のくせにやたら食う



生気ないのにやたら食う



食ってもたいしてパワーない



なんなんだおまえは!?





このカシワギドイの活躍に勇気をもらうダイモン一同



ミツイ 「ハチミツナンプリーズ!」



ニシオカバニラアイスプリーズ!」



シャク 「オニオンナンプリーズ!」



再びナンを食いまくる!



慌てふためくナマタジ厨房



ナマタジ店員A「भोलि अर्को कुनै नेन मिनेट छ खतरनाक मान्छे
म घर जल्दी तपाईं चाहनुहुन्छ」




ナマタジ店員B「एक तोडने मा अब साँच्चै क्षमा」





ネパール語で何やら会話している。



我々にわからないようネパール語で話している。



だが、この女は聞き逃さない!!!





なっちゃん「こいつらどんだけ食うんだ。明日の営業のナンがなくなってしまう。もう許してほしい。と言ってるわ。」





カシワギ 「そうですかぁ〜。それじゃあこのへんで勘弁してやりましょうか。












か〜〜〜〜ら〜〜〜〜の













ハチミツナンプリーーーズ!!!






ナマタジ店員 「ヒィイーー。もうナマステ〜〜(ゆるして〜〜〜)」







破壊神 カシワギ





タージマハル店員の精神を破壊した!!!









今日の英雄



カシワギ(ピラフと焼きそばを食いまくった)









2時間の大食いバトル終了後




ナマタジ店員 「オマエラサイキョウ。もうナンない。オレラクニヘカエル。ニドトクンナ。




ネパールからの刺客



かつてない強敵 「ナマステタージマハル」に見事勝利したダイナマイトモンスターズ




フナコシ 「今日は京橋駅の便器とにらめっこすることになりそうだ…」





しかし、前回の圧勝とは違い、深い傷を負ったのもまた事実。





世界には、そして日本には、まだ見ぬ強敵がたくさんいる!!!






闘えダイナマイトモンスターズ!!!

ジャスティス戦  『春のドイ祭り』

守備の甘いところへ打つのがコツだ。だから俺は場外へ打つ



ベーブ・ルース






ジャス「今日はホトケとの練習試合だ。いい試合になるといいな〜。」



意気揚々と、富小路グランドへと向かうジャス一同



暦の上では春が近づいてきたとはいえ、まだまだ冬の厳しい寒さが残る京都。



4月の京阪リーグ開幕に向けて、そろそろ始動すればいい…。



ジャス「俺ボール握るの久しぶりやわ〜。投げれるかな〜。」



このような考えから暢気ともいえるようなジャス一同



ピクニック気分でグランドに到着した彼らは、信じられない光景を目の当たりにする!!!





ミツイ「千本ノック開始や!いくぞニシオカ!うぉおおおおおお!!!」




キーン





キーン





キーン





ニシオカ「こいやおらぁああああ!!!!」




パシ



パシ



パシ





左右容赦なく放たれる打球を流れるように捌くニシオカ







モリ 「ロングティーいくで!!!うぉおおおお!!!」





バコーン






バコーン






バコーン






豪快なスイングで凄まじい打球を連発するモリ





ジャス「なにぃいいいいいいいい!?なんやねんこいつらの仕上がり!
順調やん!順調すぎるやん!もはや明日開幕でもええやん!」







……






とても昨日や今日野球を再開したとは思えない。



オフシーズンにも関わらず、完璧な状態で試合へ臨もうとするホトケ



こいつら高3の春でセンター9割の受験生かよ
小学校入学前に九九をマスターした幼稚園の年長組かよ。




調整段階とかそんなレベルじゃねえ。もはや完璧。完成している…。



驚愕の光景を前に、呆然と立ち尽くすジャス一同



モリ 「フッフッフ。俺たちの仕上がりに驚きのようですね。なぜ俺たちがこれだけ仕上がってるか教えてあげましょう。」




おもむろにユニフォームのポケットから手帳を取り出すモリ




モリ 「これが俺たちの2014年1月のスケジュールだ!!!」















ジャス「なにぃいいいいい!!!おまえら予定全部HOTOKE練習やん!しかもめんどいから途中からすげーダイナミックな使い方になってるやん!!!」




そこには一般大学生の手帳には間違いなく記されているであろう文言が何一つなかった。



バイト デート 合宿 スノボ 学校 飲み会 旅行




代わりに記されているのは、ただ一つの予定





H O T O K E 練習




予定なんてこれしかないだろ?


もはや書くまでもない。


コーラを飲めばゲップがでるのと同じくらい当たり前だろ?


そういわんばかりに記されているのは





H O T O K E 練習





そんな馬鹿な…。



おまえらただの野球サークルやろ?



なんで毎日野球しとるんや…。



なんやねんおまえらPL学園かい。大阪桐蔭かい。



だいたいモリは就活生やろ?



野球してて大丈夫なんかい。




モリ「確かに、真面目に就活だけに専念して、いい会社に就職するのも素晴らしいことかもしれない。
でも、俺にとっては、この仲間たちと一緒に野球する時間が何よりも大切なのさ。
だからこそ、俺は就活も野球も疎かにしねえ。どっちも両立してみせるぜ。」



就活野球戦士 モリの示した気高き覚悟。黄金の精神。



こいつらには勝てねえ…。



こいつらは命がけで野球してやがる…。



ホトケの尋常ならざる野球への情熱に脅えをなすジャス一同



圧倒的な練習量から確固たる自信に満ち溢れるホトケ一同




ホトケは2014年、その初陣で最高のパフォーマンスをみせつける!!!







ホトケは初回


厳しい冬の練習の成果を見せつけんとばかりに



カシワギ「うぉおおおおお!!!」



ミツイ 「どせぇええええ!!!」



イケダ 「とりゃぁあああ!!!(俺あんま練習いってないけど…)」



と3本のヒットに四死球を絡め、いきなり6点先取の猛攻。



ジャス「やべぇええ。やべぇええよ。こいつらどんだけバット振れてんねん…。」



ミツイ「フッフッフ。試合はまだ始まったばかり。もっと楽しませてもらうぜ。」




ホトケの破壊力に脅えるジャス




調子に乗って薄気味悪い笑いをうかべるミツイ…。




このまま完封して大量得点や!




圧勝の青写真を描いていたミツイ




しかし、この男、重大な事実を忘れていたのだった!!!





ミツイ「やべぇええ。やべぇええよ。




今日ピッチャーおらん…。」




ホトケ一同なにぃいいいいいい!?





ミツイはこのとき、小3夏の水泳大会を思いだしていた。



更衣室で胸をワクワクさせながらパンツを脱いだ時に気がついた。



あれ?俺、海パン忘れた…?



そそくさと脱いだパンツを履きなおして、見学者の席へ腰を下ろす。



楽しそうにプールで遊ぶ同級生を、死んだ魚の目で恨めし気に見つめた…。




俺はあの夏から、何一つ学んじゃいない…。



肝心な時に、重大なものを忘れてしまう…。





ミツイ「シャクは…?シャクはどうした…」




縋る思いで、シャクをさがすミツイ。





モリ 「シャクは今頃…」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、2015年卒 就活戦士シャクヒデキは洋服の青山に来ていた。



就活戦士の戦闘服たるスーツを購入するためだ。



シャク「フッフッフ。身だしなみは社会人としての基本。最高のスーツを見つけてやるぜ。」



シャク 「おい!そこの若いの!余にスーツを!スーツを試着させい!」



圧倒的威圧感で店員に話しかけるシャク。




青山店員「はは!かしこまりました!」




青山店員が持ってきたスーツに袖を通すシャク。





シャク「ぬぅううぉおおお!小さい小さすぎるわ!!!」









ビリビリビリビリビリ










ブチーーーーーーーン























シャク「もっとデカいの!もっとデカいスーツをもってこい若造!!!」




青山店員「ひぃいいいい!いますぐもってきますから!今すぐ持ってきますから命だけは!
命だけはご勘弁を!!!」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



モリ「って感じで青山のリクルートスーツを片っ端から突き破っています!!!」




一同「なにぃいいいい!!!あいつ未だに自分のサイズにあったスーツを見つけられずにいるのか!!!」




大 正 義 シャク がいない…。




もうあかんわ。絶望や。





虚空を見つめる哀れなミツイに、意外な男が救いの手を差し伸べる!!!




???「お困りのようですね、ミツイの旦那。ここはひとつ、俺にまかしてみてはいかがでしょうか?」






いったい誰だ!?





その人物とは!?










ドイユウキ



チーム1影の薄い男、あまりの影の薄さに自動ドアが反応しないこともしばしば



カラーの証明写真がモノクロになっちまう覇気のなさ



そんな男がいったいなんのつもりで…?




カシワギ「おい!なにいってんだドイ!目を覚ませ!おまえにピッチャーなんかできるわけないやろ!帰れ!ドイビニでバイトしてこい!」




イケダ 「島根に帰れ!精子からやりなおせ!」



ドイの暴挙ともいえる言動に非難囂々(ごうごう)のホトケナイン




しかし、周囲から飛び交うヤジも、どこ吹く風とばかりにマウンドにあがるドイ





ドイ 「うるせえやつらだ…。すぐにだまらせてやるぜ…。」





ゆっくりと、ジャスの一番打者を相手に振りかぶるドイ





ドイ 「この球を投じた瞬間に始まるんだ!ドイ伝説が!!!







ギュルギュルギュル










ズバーーーーーーン









シュルルルルルル








ズバーーーーーン







3者連続三振







信じられない!!!







なんという男だ ドイユウキ







初先発のマウンドで圧巻のピッチング







マツバラ「なんなんですか!あの切れ味鋭い変化球は!?カーブですか?スライダーですか?」



ドイ  「ふっ…。カーブ?スライダー?そんな簡単なもんじゃねえ。
これは俺が生み出した全く新しい変化球 『ドイボール』だ!!!」










ドヤ顔で堂々と胸を張るドイ



しょんべんカーブに『ドイボール』というダサい名前をつけるドイ



いつもなら散々に罵倒されるはずだが、今は違う!



カッコイイ 最高にカッコイイ



抱いてくれ!!!



出会って3秒で合体してくれ!!!






その後も豪速球とキレのあるドイボールを武器に
なんと4回途中までパーフェクトピッチング!

最高の投球を披露する!




このドイの投球に燃え上がらないはずがない。




カシワギ 「この3か月、誰よりも必死で打撃練習に励んできた。俺が振ったところに必ずボールが来るはずなんだ!」




カキーーーーーーン





低めの難しいストレートを見事な流し打ち!






??? 「フッフッフ。俺も練習の成果をみせてやるぜ!!!」













誰や?こいつ?わからない…。



なんやったけ?




ヤノ?




ヤマグチ?









まあどっちでもええか




ヤマグチ「俺はヤマグチや!覚えといてくれ!」





カキーーーーーーン





自らの存在をアピールするヒットを放つ!




その後も、ミツイイケダのヒットや四死球を絡め大量10得点!



抜群の破壊力を見せつける!



また、守備でもニシオカヤマグチカシワギらの鉄壁の守備でドイを盛り立てる!




そして、いよいよ最終回ツーアウト




ドイ 「もうシャクなんていらねえ!俺が真のエースだ!!!





ズバーーーーーーーン





最後の打者を三振にしとめ、7回7奪三振1失点完投のナイスピッチング



ホトケは10−1でジャスに見事勝利したのであった。






今日の英雄



ドイ  (圧巻のピッチング)


カシワギ(4打数2安打。守っては好リードでドイを支えた。)








試合後、ドイをたたえる仲間たち




サキヤマ神 「DOI is the strongest in the world!!!」
      (訳 ドイは世界最強だ。)


モリ    「I want to be DOI.」
      (訳 俺はドイになりたい。)


ミツイ   「DOI is more beautiful than my mother!!!」
      (訳 ドイは俺のママより美しい。)




今なら「ホトケあるある」にあったあの伝説が信じられる。













ドイ「世界中の女は俺のモノさ。」







10−1。


まさに『圧勝』と言うにふさわしい内容で勝利したホトケ


しかし、彼らの野球への情熱が尽きることはない。


ミツイ 「俺たちはただ勝つために野球をしてるんじゃない。
ホトケでやる野球が大好きで、楽しくてたまらないんだ。
こんな楽しいことを一日たりとも休めるかよ。」


ニシオカ「俺たちの練習が終わるのは、体力がなくなったときでも日が暮れたときでもなく、心の目ですらボールを捉えられなくなったときだ。」



ホトケの挑戦はまだまだ続く!!!

※宗教サークルではありません


シャク「おい、ジョーザキ。スパイクなめろや。」

ジョーザキ「...........はい!かしこまりました!(レロレロレロレロレロ)」


カシワギ「なあ、パフェおごってくれや。」

おかわり「..........はい!かしこまりまいた!(財布を取り出す)」


モリ「ニシムラ!アイウォントゥーケツバット!」

ニシムラ「..........(無言でケツを出す)」



..........このままでいいのか?

いいわけねえ!!!!!

いつまでもこいつらにいい顔をさせていてたまるか!!!!!


しかし、権力には勝てない。

2012年シーズン、おれたちはシャクを中心とする圧政に屈服していた。耐えきれずに逃げ出した者も数名いたのだ。


ジョーザキ「いまは耐えよう。時期が来るまでは、辛抱するしかない。それまでは、どこかに身をひそめておくんだ。」


ジョーザキはバンド、ニシムラは麻雀、おかわりはボーリング、ババはプロレス、タチバナはフェンシングに安息を求めた。

ホトケを忘れることで、笑うことができたはずだった


ババ「むなしい。むなしすぎる。彼女がいないことよりも、楽しく野球をできないことがむなしい。」

タチバナ「野球がしたいです・・・・・・・・・・」



野球がしてー!!!!!


野球バカしかいないホトケ。ボールに触れないと禁断症状が出るのも当たり前。ホトケで野球をすると、シャクたちにいびられ、野球から離れるとノイローゼ。シャクたちの仕打ちノイローゼを繰り返し、ついに春を迎えた。


春、すなわち、代替わり。政権交代である。ヒトラーも裸足で逃げ出す残虐さを持つシャクの時代は終わった。シャクに権力がなければ、モブキャラどもは雑魚同然である。

ニシムラ「いままでおれたちにしてきたこと、おぼえてるよな?」

ババ「くらえ!モンゴリアンチョップ!筋肉バスター!」

おかわり「のしかかり!」

タチバナ「..........(無言でフェンシングの剣を取り出す)」


泣き叫ぶ新3回生。

甲高く笑う新2回生。

まさに地獄絵図!


シャク「救いの手はないのか・・・」

カシワギ「甘んじて受け入れるしかないのか・・・」



???「やめろ!見苦しい!」


モリ「ディスヴォイスイズ、まさか・・・!」



ジョーザキ「貴様らは慈悲の心というものを知らんのか!仕返しをするなんて、本に挟まった陰毛同然や!クズ!汚物!」

モリ「ジョ、ジョーザキさん!!!」

ジョーザキ「おれたちはこいつらを叩き潰すために我慢していたわけじゃねえ!」

カシワギ「ジョーさん・・・!」

ジョーザキ「思い出せ!おれたちはただ、楽しく野球がしたかっただけだろ!」

シャク「ジョーザキ・・・・・」




                                                                  • キリトリ線---------------------------------



こんばんは、第30代ホトケキャプテンのジョーザキです。茶番はこの辺にして、未来のホトケ戦士に向けて新歓記事を書きますね。

新入生のみなさん!ご入学おめでとうございます!拍手!
この記事を読んでいるあなた!そう、あなた!便座の上でスマホをいじってる場合じゃないの!あなたにホトケのことを知ってもらいたいの!


京阪リーグに所属し、2年連続でトーナメントで優勝し、他チームから恐れられているのが「熱血野球サークル ホトケ」です!そう、強かったの!去年までは!

去年までは!

いままさに、ホトケは崖っぷちです!選手がいないの!新2回生の選手が5人しかいないの!先輩たちはあんまり来られそうにないの!どれくらいやばいかって、この前の練習試合では、マネージャーのかおるちゃんがライトを守ってたからね!

人がいない!活気が足りない!このままでは三連覇なんて夢のまた夢!


ホトケの紹介

まず、活動場所は御所富小路グラウンドです!リーグ戦が行われている期間は、週に1~3回試合をします!基本的に、16時に試合開始です!試合の
前後に練習をしてます!
試合には全員出場します!嘘じゃないよ!
経験者も初心者も関係なく、みんな仲良く野球をしてます!初心者からホームランバッターになったような人もいます!こりゃたまげた!

不定期で飲み会が開かれます!驚くほどに平和な飲み会です!絶対に無理やり飲ませるようなことはありません!なにより、飲めない人が多いです!

夏休みには合宿があります!ホトケ最大のイベント!普段は野球が中心のホトケも、この日ばかりは野球とレクリエーションは半々くらい!野球にさほど興味のないマネさんも楽しめます!

忘れてた!人数!選手が20人ほど、マネさんが10人ほどいます!試合ごとに10人ほどしか来ないので、さっき書いたように、みんな試合に出られます!みんな仲良しです!茶番のことは忘れて!やさしい先輩しかいないから!おれに対しては厳しいけど!

こんなところだろうか!
百聞は一見にしかず!まずは試合に来てください!
4月の試合日程はこれ!

2日 ダルマ T1
4日 イレギュラーズ T2
5日 スヌーピーズ T2
11日 マジシャンズ T2
15日 リソシス T3
18日 ダルマ T2
23日 ジャスティス T2
24日 キッズ T2

すべて御所富小路グラウンドです!
T1~6までグラウンドがあるので、お間違えの無いように!
場所がわからなければ、迎えに行きます!

試合に後はみんなで晩ごはん!新入生は無料ですよ!新入生は無料ですよ!

新入生は無料ですよ!

試合ですが、途中参加も途中抜けもありです!気軽に顔を出してください!


選手もマネさんも募集中!
少しでも興味が出た人は、ジョーザキにご連絡を!

eagle-dx_joh_at_shimane-yeahii@softbank.ne.jp

までメールをください!


君を待つ!!!