死のBグループ突破!! 栄光へ駆け登れ  〜リソシス戦〜

ひとつだけ言っておこう。

キミは僕を乗り越えると言ったが、他人を負かすってのはそんなに難しいことじゃあないんだ…。

もっとも『むずかしい事』は!

いいかい!もっとも『むずかしい事』は!

『自分を乗り越えること』さ!



岸辺露伴 「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」より)






2011年も残り2カ月を切り、時折体の芯を冷やすかのような寒い風が吹く今日この頃。

毎年、この時期にはリーグ戦がほぼ消化し尽くされ、順位も確定済み。



しかし、前期リーグの終盤とは大きく異なる点が1つ。



それがトーナメントの存在だ。



トーナメントでは今までのリーグ戦の成績など微塵も考慮されないシビアな闘いが繰り広げられる。

たとえ後期リーグで優勝しようと、ここで不甲斐ない結果に終われば、その後味の悪さはシャクサイダーに匹敵する。


※シャクサイダーとは
 ・御所の自動販売機に売っている500mlで100円のお買い得なサイダー。シャクが愛飲しているが、非常にまずい。




実際、去年のホトケは前期リーグ6位、後期リーグ4位という大したことのない結果だったにもかかわらず、トーナメントで強運を味方につけて優勝するやいなや


「We are NO.1!!」

「We are the strongest in Keihan!!」

「We are super ultimate hyper beautiful smart baseball players!!」



などと妄言を吐いていたことが思い出される。




とにかく


下位に甘んじたチームは汚名返上の大チャンス


つまり、上位チーム、ましてや最強を自負する我々ホトケが予選敗退などあってはならないのだ!!






前回のスヌ戦では、ホトケのイケメン番長ニシオカが  



公式戦 初先発初完投




という偉業を成し遂げ、投手不在のチームを救った。





そして今日は強豪リソシス戦



今季4戦4勝と圧倒しているだけに、そろそろヤバイのでは…



と首脳陣が頭を悩ませる中、とんでもない事態がホトケに巻き起こっていた!







カシワギ「最近、アニメも野球も絶好調ですよ。そろそろゴールデンルーキーの称号を返してもらいましょうかねぇ。へっへっへ。」




ドイ「今まで地味に活躍してきましたが、前回で地味にしようのない大活躍してしまいましたよ。そろそろ僕の時代ですかねぇ。うししし。」




シャク「てめぇら、いい加減にしろよ!一時的な好調でつけあがってんじゃねぇ!!」



ウツ・マウ・クマ「そうだそうだーーー!!」





マキノ「足が治りました。」






俺たちの放任主義がダメだったのか…?



ここにきて1回生同士での内乱が発生。



下剋上を狙うカシワギ・ドイ


玉座を死守せんとするシャク


その他の外野陣


足が完治したマキノ




という4つ巴の対立が起こってしまったのだ。




この後、一体彼らはどうなってしまうのか!?


そして、この導入だと空気的存在になってしまいそうな上回生の運命やいかに!?





後攻のホトケの先発マウンドにはもちろんシャク


比較的リソシス打線との相性はいいはず。



だが、




ウツノミヤどうせ先頭打者ホームランやろ。打たれるんやったら早よ打たれろ!!このヘナチン野郎っ!」



シャク「うるせーー!!けっこうしっかりしてます!このストレートのようになァーー!!」








ズバーーーーン







シャクの剛速球は唸りを上げてミットにおさまる






簡単に2アウトを奪うも







カキーーーーーン







シャク「しまったァァアア!!」



ウツノミヤ「結局打たれんのかい!!」






もはやお馴染み、シャクの一発病が発症し大飛球はレフトへ




だがしかし、今日はいつもとは違った!!








カシワギ「ウツノミヤよ、勘が鈍いな。俺はこの3番打者で何か起こると知っていたぜ。というのも、俺が昨日見たアニメ『ゼロの使い魔〜双月の騎士〜』で、第3話が特に面白かった。これは俺独自のアニメ占いが3という数字を示していたという事だぜッ!!」







バシッ







なんと大飛球をキャッチ!!









しかし、事件はこれで終わらない!





ドイ「おいおい、なんだぁ〜〜!?カシワギ、てめぇ、キャッチしたのはいいけどよぉ〜〜。てめぇが立ってんのはベンチの後ろじゃあねぇか。



ホームランゾーンで捕球したってホームランであることに変わりはない。



これは、幼稚園児が『タッチされたら鬼が交代する』っていう鬼ごっこのルールを即座に学ぶように簡単に理解できることだぜぇ〜〜っ!!




ウツノミヤ「んで、結局ホームランってことかいっ!!」




ってなわけで1点先制されます。






リソの先発はヤマグチさん。

剛速球とキレ抜群のスライダーを武器に、長年リソの勝ち頭としてチームを牽引してきた(と思われる)ので、いくらホトケでもそう簡単には打てそうにない。




ところが初回

絶好調3番・カシワギがレフト前ヒットでチームに希望を与えると



2回

シャク「カシワギてめー、チョーシ乗んなよコラァァァアアーー!!」



センターオーバーの2ベース




ドイ「そういうてめーもチョーシ乗ってんだろうが!」



センター前ヒット








2者連続のヒットに加え、ワイルドピッチで無死2,3塁のチャンスに、バッターのウツノミヤ。




ウツノミヤ「うばぁしゃぁあああ…。ダラダラ…ぐしゅり…。ゲコッ、ゲシュッ!!」
(あいつらばっかりにいい思いはさせねぇぜ!)






ズバーーーーン






ウツノミヤ「ゲバシュアアアアアアッーーーー!!」



あえなく三振に倒れる外道・ウツノミヤ





一死2,3塁となり迎えるは…




???「なんだこの有り様は!?我がおらぬ間にこのような邪悪な者たちがホトケのはびこっておるとは…。こんな奴らにばかりいい思いはさせぬ!」







サキヤマ神「色即是空っ!!」
(カンのいい人は一人称の『我』でわかる。)






ここまで存在感がなかった上回生からようやくヒットが生まれる。

そしてこれが逆転となる2点タイムリー2ベース






ミツイ・ニシオカ「さすがサキヤマ神ッ!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!そこにしびれる、あこがれるぅぅ〜〜〜ッ!!」




7番に下品の極み・ウツノミヤ、8番に上品の極み・サキヤマ神という、緩急抜群のオーダーが当たり逆転に成功すると、先発シャクも奮起。





4回に、エラーとフォアボールなどで招いた二死1,3塁というピンチを三振でしのぐ


5回にはレフトのカシワギの見事なスライディングキャッチなどで相手打線の反撃を封じ込める。








なんとか追加点で楽な展開に持っていきたいホトケ打線ではあるが、


ウツノミヤ・マウラ・フルタの、その他外野陣勢が凡打と三振の山を築くと




肝心の上回生たちも




ズバーーーン




ニシオカ「ワァオ!トゥデイ、アイアム、クウキテキナポジション!」




ボテーーーン




ミツイ「アウチ!アイアム、アトモスフィアー!!」





などと、いまだ流れに乗れず。




今日もカシワギシャクあたりが勢力を伸ばすのか。




そう思われた、その時!!



カキン!!




ズダダダダダッ





セーフ!






なんと1塁ベース上にはマキノが!



ニシオカ「むっ!何が起きたんだ?ドイ、お前は見たのか!?」



ドイ「い、いや…、見たというよりは、まったく理解を超えていたのだが…、あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!マキノはボテボテのサードゴロを打ったと思ったのに、いつのまにか1塁ベース上にいたッ!



左足の怪我が完治したマキノがウサイン・ボルトもびっくりな内野安打で出塁すると、チームの流れが変わる。





5回

ここまで2タコのニシオカが左中間を深々と破る2ベースでチャンスを作ると、




ミツイがおもむろにベンチから立ち上がる。





ミツイ「代打、ハラダさん。」






一同  「何ィィィイイーーッ!!




なんと、試合終盤でハラダさんが御所に到着!




他の上回生と同じく空気的ポジションだったからブログに登場しなかったのではなく、こいつは単純に遅刻しやがったから出てなかっただけなんだぜ!




だが、この代打が成功、ハラダさんが2ベースを放ち、1点追加。


さらに再びカシワギがヒットを放ち、そのハラダさんも生還。





そして、




ゴゴゴゴゴ


 ゴゴゴ


ゴゴゴゴゴ


  
 ゴ ゴ
ゴゴゴゴゴ
 ゴ ゴ
ゴゴゴゴゴ
 ゴ ゴ
       









ボテーーーーン





セカンドゴロ



ミツイ「アイ、ウォナビー、トーメイニンゲン!!」





さらに代打で登場したフナコシが、



本日2三振2エラーと悪害をまき散らすフナコシチルドレン・ウツノミヤの親分として恥じない三球三振を披露する



なにはともあれ、この回で2点を追加したことで


4−1と相手を一気に突き放すと、




シャク


6回を

投飛 投ゴロ 投飛


7回はすべてのアウトを三振で奪うなど、


気付けば、打たれたヒットは初回のホームランだけという圧巻の投球内容で締めくくり、勝負あり





トーナメント予選突破が決定しました。


準決勝の相手はおそらくジャスティス。
みんな大好きなあの兄さんの登板があるかもしれないのでガンバロー!







今日の英雄





シャク


(7回1失点 & 3打数1安打1得点)




カシワギ


(3打数2安打1打点)




サキヤマ神


(2打数1安打2打点)





ハラダさんは英雄になりたかったら、時間通りに来てくださいね。