一進一退の攻防戦 〜マジシャンズ戦〜
一万年以上生きているらしいが おれとだまし比べではりあうには10年早いぜッ! カーズ!
(ジョセフ・ジョースター 『ジョジョの奇妙な冒険』第2部より)
9月27日 スヌーピーズ戦 6−4
9月28日 スヌーピーズ戦 5−4
9月30日 ウッドペッカー戦 5−2
辛くも勝利を収めているものの、僅差もしくは終盤まで劣勢といった苦しい試合が続くホトケ。
超絶野球バカのホトケナインにも次第に疲労の色が見え始め、特に投手陣の身体は悲鳴を上げていた。
そして
さらなる悲劇をホトケが襲う!!
時は遡り9月30日のペッカー戦。
前の2試合で7打数5安打という驚異の好調ぶりを見せていたニシオカはこの日4打数1安打と平凡な成績。
悔しさに顔をゆがめながら家路を急ぐ彼の右手にはすでに死神が微笑んでいたのだ。
ニシオカ「あー、今日は納得いかんかったわ。こんな時はバーチャファイター5でもして気分を晴らそう。」
バーチャファイター5とは…
PS3で発売されている格闘ゲーム。その源流は知る人ぞ知る旧世代のゲーム機、プレステとの生存競争に敗れこの世から姿を消した「セガ・サターン」で発売された(初代)バーチャファイターである。
このシリーズは、圧倒的な動きのなめらかさやこれまで2D対戦から画面の前後に移動する「避け」というシステムを導入することで3D対戦へと進化させるなど、日本の格ゲー界を先導したきた偉大なシリーズである。
ニシオカの愛用キャラは八極拳の使い手「結城晶(ゆうきあきら)」
上級者用キャラクターであり複雑なコマンド入力が必要とされる。
<例>
崩撃雲身双虎掌 P+K+G←↘P+G→P
修羅覇王靠華山 ↘K+G→P←→→P+K
ニシオカ「バーチャ歴15年の俺にとってコマンド入力などお茶の子さいさいよ。オラァァァアアア!!!」
ズキッ!!!!!
パワプロ好きの人なら血の気が引くような文字とともに右手に激痛が走る。
そう、複雑なコマンド入力のための右手の酷使によりその負傷に気づいたのだ。(ホンマのことやからね)
幸いボールを投げることは問題ないらしいが、バットが全く振れない。
ニシオカ「くっ…。まずいな、これであのウナミさんと戦えというのか…。」
投手陣の疲労に加え、不動のリードオフマンが怪我をしたホトケ。
一体、どうなってしまうのか!?
最近、先攻後攻ジャンケンが大家が先発する時の横浜ベイスターズぐらい弱いミツイが、イタリアへ旅行へ行った際に買ったインテル長友のユニフォームを着て俗世にまみれまくったマツイ(マジ主将)に負けるも、
「ちょっと〜、今度ベース貸したげるから〜♡」
と交渉人・真下正義なみの交渉術で先攻を奪い取る。
相手先発は予想通りエース・ウナミさん。
前回同様、投手戦が予想される中、負傷中の1番ニシオカが攻撃の口火を切る!
秘技・つばめ返し
シュィィィィィイイインン!!
バットが振れないなら、振らなければいい。
アウトコースのボールを、振りきらない巧みなバットコントロールで流し打ち。
さらにハラダさんの
「あれ、ヒットにしてほしいっちゃ〜〜。」
という懇願によるしょうもないけど素晴らしいヒット(実際はライトエラー)により2,3塁。
さらに4番・ミツイはレフト前ヒットでランナー2人が生還するという、もはやホトケお決まりの初回攻撃パターンで先制。
ウナミさんから貴重な先制点を奪う。
さらにホトケの猛攻は止まらない。
2回
ドイが捨て身タックルで出塁すると、カワシギが神童っぽいポテンヒット。
ここでバッターは自称名手。バッティングはからっきしのイケダ。
ミツイ「おい、イケダ!わかってるな、お前は9番バッターや。上位につなぐことだけを考えろ。0アウト1,2塁やぞ、進塁打でええんやぞ!」
イケダ「うるせーー!!俺の好きにやらせろ!!」
結果はサードゴロでランナー釘づけ。
イケダくんのお父さん。彼は故郷から遠く離れた京都でこんなバッティングをしてます。一喝してあげてください。
だが、アオキさんが執念のポテンヒットで満塁。
「カシワギくん、僕にもこれくらいならできるよ。」
そう言わんばかりの顔で1塁ベース上に仁王立ちするアオキさん。
そして、バッターは3番・ハラダさん。
リーグ開幕直後の「今年は6割は打つっちゃね〜」という夢物語は潰えたものの、さすがのバッティングでチームに貢献してきたハラダさん。
誰もが追加点を期待する場面。
ズバーーーーン
バッターアウト
なんと三振。
大口を叩く割には得点圏打率0.250と、意外に小心者のこの男。
みんなも遠慮せずにディスっていこう!
この回は無得点に終わるも、3回。
ミツイがめずらしく内野安打で出塁。さらに、対ウナミ用四足歩行型猛獣助っ人・フルタがヒットでつなぐと
打席にはなぜか最近自分よりも成績の悪い1回生からディスられまくっているドイ。
カキーーーーン
無表情で放った打球はキレイなセンター前ヒット。
「これくらいのことができねぇくせに俺をディスってんじゃねぇよ。」
というドイの囁きとともに1点追加。
その後、
マジシャンズはカシワギの神童っぽいエラーにより1点
(サードは難しいですね 神童談)
ホトケはカシワギの神童っぽいワイルドピッチの間にホームインで1点
(走塁はスランプないですからね 神童談)
をそれぞれ加え、4−1で最終回へ。
久々の危なげない試合だ…
ホトケナインのだれもがそう感じた
しかし、この慢心が悲劇を生むことになろうとは!
ここまでを1失点で抑えてきたシャクだが、痛烈な打球が外野の正面を突くなどで打撃不振の精神状態もあいまって、疲労の色が見え始める。
これを逃さないマジシャンズ打線。連続ヒットで1,2塁とされると続くバッターに…
ドグワァァァーーーーン
大きな打球はレフトスタンドへ
入れば同点
しかし、判定はファール
来シーズンから京阪リーグでもビデオ判定を導入しようか迷うほどの微妙な打球でしたが、運を味方につけたホトケ。
その後このバッターを外野フライに打ちとる
っと思ったら
なんとこの時の守備体系は
レフト フナコシ
センター ミツイ
ライト モリ
という
お弁当の歌に出てくるレンコンさんよりも穴だらけの外野だったのです!
さらに勝利の女神さまは慢心しおごり高ぶった我々に制裁を加えました。
打球が飛んだのは、捕る確率が一番低いライト・モリ。
練習の時と寸分たがわぬエラーによって 4−3 の1点差に
ここでマジシャンズのバッターは何の因果かマツイ。
マツイ「グヘヘ…グヘ……、グヘヘヘッ!!」
もはやこの外道のセリフは人類には認識不可能。
たぶん
「ここで打ったら女子(おなご)どもにモテモテや!チームのためじゃなくて俺個人のために打つぜ!」
と言っていた気がします。
最近、打撃好調のマツイ。
しかし、僕はなにも心配することはありませんでした。
なぜなら、我々は先ほど「慢心」により勝利の女神様にそっぽを向かれました。
ということは、「下心」まる出しのこの男にだって同じことが起こるはずです。
それが自然の摂理なのです。
ボテーーン
案の定、打球はしょうもないサードゴロ
カシワギ「ヘッヘッヘ」
!!!
ニシオカ「カ、カシワギッ!そのうすら汚いにやけ顔をやめるんだ!!さもないと、勝利の女神が…!」
ここで本日4回目の神童っぽいプレー
まさかの神童っぽいエラー
これで4−4の同点。
ミツイ「くそーーー!なんとしてでも延長戦で勝ってみせるぞ!よっしゃおらーーー!!」
ウナミさん「我、疲労。延長、拒否。」
ミツイ「なんでですのん!?」
ここからミツイが容疑者・室井慎次なみの険しい表情で交渉し、1イニングだけ延長することに。
しかし、こちらの攻撃は8番・カシワギ、9番・イケダという極貧打線から。
なんとしてでも上位につなげる
この純粋な気持ち
奇跡を起こすのに必要なのは
それだけでした
なんと、先頭のカシワギが振り逃げというめちゃくちゃ神童っぽい出塁をはたすと
打率が2割を下回っているイケダ。
カキーーーン
なんとクリーンヒットで1,2塁。
イケダくんのお父さん。息子さんは頑張ってますよ。
そして、
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ……
ゴ ゴ ゴ
1番・ニシオカ
右手の負傷を押して出場するこの男に最大の場面が訪れた。
そして・・・
ドゴーーーーン
センターの頭上を越える2ベース!!
勝利に手をかける貴重な1点!
ホトケ史上最高の1打!
人類史上稀にみる勝負強さ!
2塁ベース上で輝くハンサムフェ
イス!
ホトケのスーパースタ
ー!
さらに2,3塁で3番・ハラダさん。
ここまで4打数1安打(その1安打も実際はエラーっぽい)、得点のチャンスをことごとくつぶしてきている。
ドイ「さすがにここでは打つでしょ。」
シャク「ここで打たんかったら3番じゃないっすよ。」
カキーーーン
と打ちあげて浅いセンターフライ。
3塁ランナーのタッチアップすらできず。
こいつ、あかんなーーー。
甘やかしてるからか?
それとも野球以外に情熱を注ぐもの(人?)でもあるんかね〜。
でも両立してこそ男やろがい。
せやろがい。
と、まぁこんな感じで守備に着いたら2ベース2本打たれて引き分けになっちゃいました。
テヘッ♡
今日の敢闘賞
ニシオカ
5打数3安打1打点
ミツイ
4打数2安打2打点
ドイ
2打数1安打1打点