HAPPY BIRTH DAY dear ・・・

ノーマネーでフィニッシュです。


吉田栄作 『マネーの虎』より)





ルイ13世高杉晋作川相昌弘フランチェスコ・トッティ朝青龍アヴリル・ラヴィーン


いずれの人物も、各分野で大成し、時代の寵児として名をはせた勇者たちである。

彼らは自らの手で自らの人生に価値を与え、そして他人の人生をも動かしうるべき天才なのだ。



そんな彼らの共通点。


それが誕生日


そう、今日9月27日に彼らはこの世に命を授かったのである。



そして、我がホトケにも9月27日に生を受けた者たちがいる。





釈英樹 


(HP100 こうげき120 ぼうぎょ80 とくこう40 とくぼう55 すばやさ100)
タイプ:はがね






木村明義 



(HP75 こうげき 70 ぼうぎょ35 とくこう103 とくぼう65 すばやさ130) 
タイプ:ひこう





この2人が、上記の偉大なる人物のように、価値ある人生を送れるかどうかが、今日の試合にかかっていたのだった。






先日オールウェイズに惜敗し、連勝が14で止まったホトケ。
しかし、後ろばかり向いていられない。

『反省』は必要だが、『後悔』は決して前へ進めないからだ

ホトケの目標はここからの11連勝で完全優勝すること
これに全てを懸ける




朝6時から練習という愚行にも疲れを見せないホトケナイン

まさに盤石の態勢で対戦相手スヌーピーズを迎え撃とうとしたその時



信じられない光景が!!





白藤さん「久々に今日はピッチャーしようかなー。」



なんと旧世代スヌのエース、白藤さんが現れたのだ。


その巨体から繰り出されるファストボールに、昨年のホトケは嫌というほど苦水を飲まされた。

不穏な空気がホトケベンチを包む。



しかし、あの男がこの状況を一変させる。


ニシオカ「ふん、時代遅れの長物が何の用だ。最愛のパートナーを見つけた俺にとって、ひとかけらの脅威にもならんわ!」



コンちゃん(トリプルコンプの俗称)「そうよ、わたしの秘めたる力、公式戦で初披露して差し上げるわ♡

できるだけ可愛い声で脳内再生しよう♪




ホトケ不動のリードオフマンニシオカの1打席目。




バコーーーーン



見事なセンター前ヒットで新戦力(コンちゃん)の力を見せると




キムラ「ウギャァァァアアアアッ!!!」



キムラバースデー捨て身タックルでチャンス拡大




その後2,3塁として4番ミツイ




ドゴーーーーン





5試合連続複数打点をマークするタイムリー2ベース


初回に2点を先制する。



ミツイ「どんなもんや!I am the strongest in Keihan!」


しかし、このミツイの不用意な挑発が相手エース・白藤さんに火をつける!




ここから怒涛の尻上がりを見せ、ストレートのキレ・コントロールともに数段階のレベルアップ。

ホトケの超攻撃型打線に、9者連続凡退という屈辱を与える。



しかし、ホトケの守備も負けてはいない。
フォアボールとヒットなどで1アウト2,3塁というピンチの場面。



マウンドにはナカザキさん


ナカザキさん「くらえ!バニッシングファストッ!」



カキーーーン



打球はライトへ


ニシオカ「ダメだ…!これは犠牲フライになってしまう。…む、あれは!」




ガルルルルルル・・・




クマ「ガオーーーーーン!!」



器用にフライを肉球でつかみ、そのままバックホーム




なんとタッチアップを阻止する好守
まさに四足歩行界のゴールデングラブ賞(グラブは使ってないけど)



しかし、スヌ打線はこれで終わらなかった
4回に2ベース、進塁打の後に

痛烈なファースト強襲のヒットで1点を奪われる






のだが…







やつらは知らなかったのだ


ホトケには決して怒らせてはいけない人物がいることを


それは人類史上最大のタブー


たとえアメリカ合衆国大統領でさえも


例外ではない




先ほどのファースト強襲ヒット

ファーストを守っていたのは誰だかご存じだろうか



そう、何を隠そうホトケの最終兵器・サキヤマ神だったのだ!


神聖で優美で穢れなきそのお身体に土にまみれた野球のボールをぶつけるなど




言語道断



これには「仏」のように優しいサキヤマ神もご覧のあり様


サキヤマ神「おのれ…、ふざけたことをしおって。私は非常に温厚な神だ。非道なる無礼にも心を乱すことはない。しかし、しかしな、無理矢理わたしのメガネをとろうとする行為強襲ヒットだけは許さん!」




運命のいたずらか…

次の攻撃はサキヤマ神から始まった



サキヤマ神「見よ!我が最大にして最凶のエスパーを!」



黄昏よりも暗きもの 血の流れより紅きもの


時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名にお

いて


我ここに闇に誓わん 


我らが前に立ちふさがりし すべての愚かな

るものへ


我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを



ドラグ スレイーーーーヴ!!!



(参照『スレイヤーズ』)




打球はピッチャー前への平凡なゴロ


イケダ「なんだ!?あれが最大最凶のエスパーなのか?どういことだ、僕にはただのピッチャーゴロにしか見えない!」





しかし、ピッチャーが1塁へ送球しようとしたその時!




バキッ!




「グアァァァァアアア!!」




なんとピッチャーの腕の骨が突然きしみだし悪送球。


相手の腕をへし折る、超絶エスパーだったのだ





そんな状態で猛打ホトケ打線を打ち取れるはずがありません。


1番・ニシオカがライト前ヒットでチャンスを広げると


続くキムラが見事なバースデータイムリーヒット 1点を追加すると


ハラダさんの影分身で満塁



ここでバッターはなぜかミツイが途中交代したため4番の
ナカムラ





ボテッ




案の定、最悪のサードゴロ

しかし、まだエスパーの効力が残っていたのか

サードの悪送球により2点追加



さらにその後シャクの内野ゴロの間に1点を加え



6−1と一気にスヌを引き離す





このまま勝利、といきたいところだったのだが

一つの誤算が起きた





シャク「くそぅ…!今日は大切な俺のバースデーだってのに、まともな当たりすら打ててねぇ…。しかも今日はナカザキさんが投げるから俺はサード。見せ場もナシかよ…。」



ナカザキさん「おい!シャク!よそ見するなぁ!」



バシッ





サードエラー



シャク「くそぅ…!今日は大切な俺のバースデーだってのに、ヒットはおろか、エラーまでしちまった。これじゃあ立つ瀬がねぇぜ…。」



ナカザキさん「おい!シャク!よそ見するなぁ!」





バシッ




サードエラー(2回目)





精彩を欠くシャク



ついでにこいつも


ナカムラ「うひょお!」


簡単なレフトへのゴロをグラブで15mもはじきとばす壮絶なエラー



ヒットとエラーが複雑に絡み合い

いつのまにか6−4と追い上げられる。




さらに最終回にも内野安打でランナーを許す嫌なムード


だがここで不振のイケダに代わりセカンドに入ったドイが魅せる



ドイ「みんな!俺を忘れるなよ、


俺がホトケの元祖イケメン王・ドイユウキだぁ!」



ダブルプレーで試合終了。



接戦をものにし見事勝利。
明日もスヌとの対決だ、油断すんなよ!





今日の英雄



ニシオカ



(4打数3安打2得点)
チームの合計ヒット5本のうち3本を一人で放った。






誕生日な人々(新コーナー)



キムラ

(3打数1安打1打点1得点1四球)
バースデーにふさわしい活躍ぶり。外野での堅守も光った。




シャク

(4打数無安打1打点)
ガラにもなく沈黙。だけど落ち込むんじゃねぇ!クリスマスに「イヴ」があるように、大事な日には1日分の予備日があるんだぜ!明日打てばいいのさ!




番外編









『エロい話をするイケダとモリ』(作:ニシオカ)