オールウェイズ戦 『神童カシワギ!猛打賞の大暴れ!』 ???

てめーの敗因は… たったひとつだぜ…
DIO…
たったひとつの単純(シンプル)な答えだ…
『てめーはおれを怒らせた』

空条承太郎 「ジョジョの奇妙な冒険 第3部」)





前期リーグの中盤から現在にかけて怒涛の14連勝という大記録を打ち立ててきたホトケ


しかし、この14つの勝利の価値は決して平等ではなかった


ホトケの全ての能力を活用し、最高のパフォーマンスを発揮しなければ勝てない闘いがたった1つだけ存在した


そう… 昨年度、前期後期の優勝チーム・オールウェイズとの闘いである

前期リーグ制覇をかけた前回の闘いでは、先ほど述べたようにホトケの全ての能力・パフォーマンスを解放し尽くすことができた結果、見事な勝利を手にした



ところが、今回

ホトケは100%の力を発揮できない状況で、この強豪に挑まなければならなかったのである



ハラダさん「今度のオールウェイズ行かれへんわ〜」


ミツイ「なんでですのん!?」



この通り、ホトケ不動の3番バッターとして数々の武勇伝を築き上げてきたこの男が、まさかの不参加表明をしたのである



ハラダさん「ごめんな〜、学校で卒業制作があんねん〜。」




野球<卒業




ホトケメンバーとしてはあり得ない考え方である



ニシオカ「もうええわ!こんな奴のことを考えていてもしかたない!誰か、このうつけ者の穴を埋める人材はおらんのかぁぁぁ!!」



???「ここにいるじゃあないですか。俺に任せてくださいよ。へっへっへ。」



ナカムラ「むぅ!お前は…!」



カシワギ「この神童と呼ばれたカシワギに任せてくださいよ。この日のためにわざわざ愛媛から帰ってきたんですぜ。へっへっへ。」



カシワギヒロタカ

高校野球経験者としての実績に加え、野球への情熱をあわせもった根っからの野球人。
大学入学してすぐにホトケブログに心酔し、入学説明学部ガイダンスをサボって4月7日から御所にやってきたほどのホトケ愛。
名前が「ヒロタカ」であること、そして大のアニメ好きということから主将ミツイ・副主将ニシオカの両者に気に入られるという強運にも恵まれ、一躍ホトケのスーパールーキーの名をほしいままにする。



現成績 打率0.206 打点4 出塁率0.325 長打率0.294




スーパールーキーとしてはあまりにも不甲斐ない数字である。




ミツイ「くぅ…、背に腹は代えられん。ナカムラよりは100倍ましだろう。よし、お前に任せたぞ!」



そして当日の朝を迎える…



阪急に乗って大阪へと向かうミツイニシオカ


途中でナカザキさんサキヤマ神らと出会うも異変に気づく



ニシオカ「あれ?シャクがおらんじゃないか。あいつが野球に遅れるわけはない、どういうことだ?」


マウラ「あいつは早く行って準備するらしいですよ。」


ニシオカカシワギもおらんやないか!あいつも一緒に行ってるのか、気合いはいっとるのう!」


ミツイ「あいつは遅れるらしい」





現段階でホトケのスーパールーキーがカシワギではなくシャク。
その理由が明確にわかる気がする。





我々が大阪に着いた15分後…



カシワギ「お待たせしました〜。今日の主役の登場ですよ〜。


ミツイ「てめぇ!何してたんや!理由によっては罰金バッキンガムやぞ!」


カシワギ「アニメ見てました。へっへっへ。」





オールウェイズ先発はサウスポーのエース・ミヤモトくん。

制球に難はあるが、左腕から放たれる角度のあるファストボールをとらえるのは至難の業



ミヤモトくん「打ってみんしゃい!!」



ギュィィィィン




ズバーーーン




カシワギ「あ〜〜〜れ〜〜〜〜」

2番に起用した神童カシワギがいきなり三振するなど
波乱の立ち上がり



それに対し

ホトケのエース・ナカザキさんは連日の力投で疲労困憊


四死球を連発し満塁のピンチを招くなどらしくないピッチングもなんとか無失点に切り抜けると




3回

イケダ「なめんなよ!山口のサウスポーキラーとは俺のことよ!」



カキーーーーン




先頭イケダの2ベースで先制のチャンス

しかし、続くナカザキニシオカが凡退しランナーを3塁へ進めるのが精一杯



ここでバッターは




ドドドドドドド・・・





カシワギ





バコーーーーン






綺麗なサードゴロ



ここまで何の活躍もない神童





しかし、4回

先頭のシャクが影分身で出塁すると


ワイルドピッチで得点圏へ




ここでバッターは





ドドドドドドド・・・




4番・ミツイ





ミツイ「見とけよカシワギ効果音付きの登場の時はこういうバッティングをするんだぜ!どりゃぁ!」





ズバーーーーーン





今季3つ目の三振を喫する



カシワギ「アリガトゴザイマス。勉強になりました。」





ミツイが三振…



不穏なムードがホトケベンチを漂う中
一匹だけそれを苦にしない♂が…


クマ「ガオーー。俺には人間の醸し出すムードは感じ取れんのだ。ガオーー。」



意外性の♂、クマのセンター前ヒットでまさかの1点先制。




続く5回にも

先ほどチャンスで凡退したナカザキニシオカが奮起、この試合初めての連続ヒットを叩きだすと



カシワギ「いや、もうそろそろ打ちますよ。見ててください。絶対追加点入れますから!」





ボテーーーン




打球はショート正面へ




相手のショート「よっしゃー!ゲッツーいただき。」

相手のセカンド「まかせとけ!って、うわぁ、前が見えん!」



そう、もうおわかりですね。


1塁ランナー・ニシオカが必殺「セカンドからの送球の時にバンザイ」を使ったのです


反則すれすれのゲッツー崩しにより、セカンドが悪送球。



この間にナカザキさんが生還し、2点目を奪い取る。


カシワギ「よっしゃー、よっしゃよっしゃ、よっしゃーーーー!有言実行や!」


ゲッツー崩れに大喜びする神童





5回終了時で2−0とリード。



さらに不調のナカザキに代わりシャクがマウンドへ。





これで逃げ切りや!





と、思ったホトケファンのみなさん。
野球は筋書きのないドラマだという事を散々申してきたのにどうしてわからないのでしょうか。
そろそろ手が出ますよ



試合も終盤6回7回に

オールウェイズの眠れる打線が爆発

長短打含めて5本のヒットに加え


いつもならマウンド降りたらサードへ就くナカザキさんが肩の痛みからセカンドを守ったことにより
サードをカシワギが守るという異常事態が発生



すると、慣れない守備位置の2人が揃ってエラー
さらに名手のショート・イケダまでエラーを誘発され


まさかの6失点




残すは最終回の攻撃のみで4点ビハインド


だが

ここで諦めるものはホトケには誰一人としていない。

負けてもいいから楽しくやろうなんて考えは誰一人として持っていないのだ。



勝負は勝つか負けるか


勝てば楽しい

負ければ悔しい




ただそれだけだ



最終回

1アウトを取られるも
1番・ニシオカが執念の内野安打

2番の神童はセカンドゴロで意地すら見せませんでしたが

3番・シャクがこの日3つめの影分身で望みをつなぐと




続くミツイ


「ここで打てんん奴はキャプテンじゃない!」



バカーーーーン





大きな当たりだが、センターがこれに追いつく




ミツイ「入れ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」



一同「え〜〜〜〜〜〜〜!?」




全くスタンドへ届きそうにないのに「入れ」と叫ぶミツイ
しかしこれがセンターの動揺を誘いグラブをはじくヒットになる。




何かある…

まだ何かあるぞ…

同点に現実味が帯びてきた…




ホトケベンチを反撃のムードが漂う





クマ「ガオーー。俺は人間の醸し出すムードというのはわからないガオーーー。」






なんと0−3という絶好のカウントからピッチャーゴロで試合終了。








ホトケの連勝は14でストップ
シーズン3度目の逆転負け





試合終了後
悲しみに暮れるホトケナインはそれぞれに反省


久しぶりに負けの悔しさを痛感した我々は再び勝利の難しさ、嬉しさを思いだし、明日に向かって走り出しました。





今日のクズ(新コーナー)




カシワギ




4打数ノーヒット 1打点 1エラー 15分遅刻(アニメ鑑賞のため)



「俺が今日の試合のキーマンだ」
「猛打賞してやるぜ」
「俺に任せとけ」


などと妄言を吐いたあげく、ほとんど活躍しなかった。