ホトケ地獄の合宿 〜3泊4日鬼ヶ島ツアー〜 後編
合宿 前編(ミツイ作)を読んでいない人はそっちから読もう!
「どうしてもニシオカさんのブログから読みたいんです!」っていう人はこっちから読んでいいよ。エヘヘ♡
なお、合宿での出来事をすべて把握することはできないので、僕の主観による記事になることをご了承ください。
「先輩!他にもこんな面白いことがありましたよ!」
って人は、そっと心の奥にしまっておいてください。
帰りの荷物ってなんだか行きの時よりもかさばる気がする。
でもそれって、荷物が増えたわけでも整理ができてないわけでもなく
思い出が詰まってるからじゃない?
(ホトケ史上最強のロマンチスト ニシオカ)
2日目の晩のことである。
「♪さいしょ〜は『グー』〜、その次『パー』〜、『グッチョパー』はなしよ〜、ジャンケンポンッ!」
身の毛もよだつ掛け声で始まったのは
「第一回ドラフト会議 in HOTOKE」
明日の全ての運命を握るといっても過言ではないこの会議。
「キャッチャーを含めどこでも守れるニシオカと、センターしか守れずその守備力も元・中日のイ・ビョングぐらいしかないミツイ。ポジションを考えながらのドラフトにおいてはこの時点で圧倒的に格差がある。」
全てのメンバーがこのことを明確に理解しながらも何故か何事もないように始まったドラフト会議。
ナカムラ「ほぉ〜〜!ようやく始まったか!どんなチームになるのか、そしてわしの去就はどうなるんかのぉ〜!」
どうせ最後のほうにしか指名されないにもかかわらず、胸を湧き躍らせているナカムラをよそに着々と進むドラフト会議。
そして… 夜が明ける…
◆3日目
2日目の朝とはうって異なり、この日は全員疲労が抜けきっていませんでした。
【疲れるスポーツ】
野球<バスケ
ということが証明できたので、後日学会で発表しようと思います。
オイジやフナコシたちが朝食に来ていないことに気付かないほど疲れているホトケメンバーでしたが、今日は待ちに待った野球の日。
バスケやバレーをしながらでも常に頭の片隅で野球のことを考えている、ホトケでも屈指の野球バカたちは徐々にその活気を取り戻していきます。
ニシオカ「よ〜し!さっさとユニフォームに着替えて、チームメンバーの体調でも確認してくるかぁ!」
颯爽と一年生の部屋へ向かうニシオカ。
しかし、扉を開けた彼の目に
信じられない光景が!!
ニシオカ「何ィイイイイーーーーッ!!!マキノォ!どうしたんだその足はぁああああ!!」
なんとゴールデンドリームスのメンバーであるマキノの左足がスズメバチに52回刺されたぐらい腫れていたのです。
マキノ「すいません。実はカクカクシカジカなんです。」
ニシオカ「なるほど、そうか。つまり、昨日の晩にエロ動画を見ていたらついムラムラして、暗闇の中をトイレへ向かったら足を挫いてしまったということだな。」
(※あまりにも動揺していたため、話をちゃんと聞いていなかった可能性があります。)
実はダークホースとしてチームの鍵を握るだろうと予想していたマキノの戦線離脱に嘆くニシオカ。
そこに近づく一つの影。
イケダ「キャッチボールしましょう!」
どうやらこいつの朝の挨拶は「GOOD MORNING」ではなく
「LET'S PLAY CATCH」のようです。
こいつの野球バカにはとことん呆れさせられますが、キャッチボール中に
「もう全然身体痛くないです!」
「今日も打ちますよ!」
「絶対勝ちましょう!」
などとキラキラした目で語りかけてきたので
僕は「こいつ、今日は何かを巻き起こす気がするぜ。よーし!打順を上位に組み込んでおこう!」
と誤った選択をしてしまいました。
(※詳細は下記で確かめよう!)
そして午前10時30分
再び我らは洲本市民球場に降り立ちました。
この日が前々日と異なっていたのは放送が使えることでした。
これを使わない手はない!
「こっちにはカシワギ・イケダ・ウツノミヤという単純明快バカがいるから、スタメン発表を1年生マネージャーの黄色い声ですれば燃える(萌える)こと間違いなしだ!」
と考えたニシオカ。
1年マネ3人組にこのことを伝えると、
ミサキちゃん「これで勝ったら勝因は完全に私たちね♡」
マユハちゃん「ウフフ♡あっちの年増マネには負けないわよ。」
ハツネちゃん「こんなことでテンション上がるなんて、男って単純ね♡」
ってな感じで素晴らしいスタメン発表をしてくれました。
ちなみにこの時、グランドにいるカシワギ・イケダ・ウツノミヤはすごい燃えて(萌えて)いたので僕の予想は当たっていましたが、不覚にも隣にいる僕まで燃えて(萌えて)しまったので自分も単純明快バカだということに気づかされました。
しかし、これを聞いて良く思わない者もいました。
なっちゃん「なんなん、あれ?あんな程度でキャーキャー言われてるなんてどうかしてるわ。放送ってのはもっと堂々とするべきなのよ。私たちが本物のスタメン発表を教えてあげる。いくわよ、まゆこ!!」
ギータカ「いや、うちは声的に無理だからやめとくわ。」
という会話があったかは知りませんが、ダイナマイトモンスターズのスタメン発表はなっちゃんが見事に務めました。
さて、試合はというと
GD(ゴールデンドリームス)の先発シャクが中1日にもかかわらず序盤からとばします。
しかし、初回
先頭のサトウ(準認定クズ)にフォアボールをあたえると、つづくドイの打球をサードのウツノミヤが悪送球でいきなりピンチ。
こいつは燃えたのではなく萌えただけか…
と思っていると、僕もシャクの剛速球をパスボールしちゃいました。テヘ♡
不運な先制点を与えてしまったシャクですが、2回以降は完璧なピッチング。
キムラ・ドイ・汚物にヒットを許すのみにとどまり、7回1失点。
ミツイに至っては、全球直球勝負にもかかわらず、チャンスでお得意の内野フライを披露すると、次のチャンスで見事に三振するなどの無様な姿をさらしました。
ミツイ「もうあかん。キャプテンやめる。」
シャク「あいつ、クズですね。」
対照的な2人でした。
一方、DM(ダイナマイトモンスターズ)の先発キムラは日頃の悪行の報いが来たのが、初回にニシオカ・カシワギにヒットを打たれると、ハラダ・シャクに連続四死球を与えて押し出しで同点にされると
3回には、カシワギにフォアボールを与えると、ハラダ・シャクが連続2ベース
つづくバッターにはサキヤマ神。
「1日1エスパー、使わせてもらうぞ!」
永久(とわ)と無限を揺蕩(たゆた)いし
全ての力の源よ
我が掌(て)に集いて力となれ
ブラム・ブレイザー!!
(参照『スレイヤーズ』)
『スレイヤーズ』とは?
(富士見ファンタジア文庫により1990年から刊行されたライトノベル。当時、一部のファンの間でしか知られていなかったライトノベルというジャンルを一般まで押し広げたライトノベル界の金字塔的作品。)
豪快かつ繊細に振りぬかれたバット(もはや神の杖)でボールは遥かかなたへと飛ばされ2ベース
この回だけで3点を奪う。
さらに4回には、オイジのデッドボール、ナカムラの2ベース、サカイのレフト前ヒット、
と95%の確率で三者凡退のはずの3人に出塁を許すと
続くニシオカにセンター前ヒットを打たれ、2失点。
たぶん実況が山本浩二さんだったら
「いやぁね、出してはいけないバッターを出すと、必ずこうなりますよ。」
と言ったと思います。
圧倒的な戦力差がそのまま結果に出てしまい、6-1でGDの勝利でした。
ちなみに、朝一から気合い入りまくっていたイケダは進塁打の一つも打てないクズっぷりでした。
まるで授業の後に毎回先生に質問するのに頭が悪い生徒みたいでタチが悪かったです。
午後からは再び「一軍VS二軍」でした。
どうせシャクは投げられんから、余裕で勝てるわ。
フォッフォッフォ。
と思っていたら、こっちもピッチャーがいませんでした。目からウロコが落ちるとはこのことです。
しかたなくマウンドに上がったのはなんとハラダさん。
肩に爆弾を抱え、投げれば爆発することは明白なのに力投する姿は、
ワンピース28巻(空島編)における「神官シュラVSワイパー」で、熱槍(ヒートジャベリン)を左肩にくらいながらもシュラへ飛びかかるワイパーが
「やるよ…、肩の一つでよけりゃあな。排除(リジェクト)!!」
でシュラを倒した時ぐらいカッコ良かったです。
でも、ハラダさんは普通に打たれていたのが残念です。
さらにビックリしたのはサキヤマ神がエラーを連発していたことです。
正直、サキヤマ神はエラーしない人ではないので1つ2つは平気ですが、この日は逃げるように変更した守備位置にまで追い打ちのように打球が飛んできてエラーしていたので、さすがのエスパーも燃料切れだったようです。
さらに最悪なことに、主力のミツイ・ニシオカは放送で遊ぶのに夢中だったので、反撃の狼煙(のろし)が上がることもなく負けました。
試合終了の整列の時1年生たちの顔を眺めると、どいつもこいつも
「これが俺らの実力や」
って顔してました。
非常に腹立たしかったです。
その中に1つ汚物が含まれていたのも腹立たしかったです。
唯一、シャクだけが敬意溢れる表情をしていましたが
僕はその時、昼ごはんの時のシャクの言葉を回想しました。
「ニシオカさん、午後からはもう一回『一軍VS二軍』でやりましょう!」
そう…
この試合を一番望んでおり、やる気をたぎらせていたのはこの男だったのです。
しかも、リリーフとして上回生の主力と対戦するのを楽しみにしていました。
けれど実際は我々が不甲斐ない試合をしたせいでシャクはリリーフすることはありませんでした。
このような事情を考慮すると、シャクの敬意溢れる表情が急に、静かにブチギレてる顔に見えてきて非常に怖かったのを覚えています。
報復死球だけはやめてほしいと切に願います。
野球を終えたホトケ一行。
合宿でのイベントも残すところ宴会だけとなりました。
宴会では、いつからかは知らないが恒例となったビンゴゲーム大会が開かれました。
まずはミツイのしょーもない挨拶によりゲームが開始すると、
初日の集合に遅れてきたツッチーとハラダさんが早々に勝ち抜けるというしょーもない出来事が起こりました。
その直後、悪童・キムラくんが「一度でも触ったらその景品をとる」というしょーもないルールを作ったので、楽しかったビンゴ大会は混沌とし始めました。
ニシオカはなぜかビーズのネックレスを作るはめになりました。
マキノはアニオタグッズを取るはめになり、さらにカシワギにそれを1時間かけてねだられるという被害を受けました。
イケダは女王様の逆鱗に触れ、殴られる悦びを知るはめになりました。
さらに混沌としたことには、例の野球バカたちがまた砂浜に素振りしに行くと言い出したのです。
野球バカもここまできたら頼もしく思えてきました。
でも、本当の悪夢はここからでした。
その出来事はほんのささいな僕の出来心から始まったのです。
ニシオカ「お、こんなとこに汚物のiPhoneがあるやんけ。エロいページでもお気に入りに入れとくか。キヒヒ。」
ズギュュュュウウウウンッッ!!!!
ニシオカ「うわぁ!!!なんてこった!すでにエロい画像が保存してあるぞォォォオオオ!!!」
ミツイ「ナニィ!ちょっと見せてみろ!」
キムラ「うげぇ!しかも2次元やんけぇ!」
サトウ(準認定クズ)「さらにさらに、これは妹モノだぁ!!」
汚物「やめてくれ!それは俺の今日のオカズなんだ!」
フナコシの驚きの性癖に動揺を隠せない一同
しかも残念なことに、そこには女マネの方々もいらっしゃいました。
なっちゃん「キモ」
ギータカ「シネ」
あまりの罵声にフナコシはガチ泣きしていました。
これはさすがに可哀想だなぁ、と思っていましたが、泣き顔が完全に汚物だったので放っておきました。
『泣くおぶつ』 (作:ニシオカ)
合宿最後の夜
みんなはいつも通りゲームをしていましたが、やっぱりなんだか名残惜しい感じがしていました。
良く見ると、みんな目に涙を溜めながらスマブラをしていました。
この合宿が本当に心から楽しかったということの何よりの証拠だと思います。
僕は「涙で前が見えないわりにはゲーム上手いなぁ」と感心しました。
こうして今年の合宿は無事終わりました。(マキノは無事じゃないけど)
この後も色々あったけど、僕が覚えてないし、記事にするほどのネタが思いつかないので書きません。
「先輩!あの後にもこんな面白いことがあったんスよ!」
って人は、そっと心の奥に(以下略)
【 総括 感想 】(真面目バージョン)
一つ言えることは、今年の合宿は去年の合宿よりも確実に楽しかったという事です。
それは、僕自身が野球の調子がよかったとか、僕が上回生になって予定を好きに出来たからとかいうのではなく、先輩後輩を問わずみんな仲良しで野球好きだったからだと思います。
1回生には申し訳ないけど、来年も再来年も今年を超えることはないでしょう。そんなぐらい楽しかったです。
3日目の朝にイケちゃんとキャッチボールしてると、イケちゃんが「僕、中学よりも高校よりも、今の野球が一番おもしろいです」って言ってくれました。
僕もこのサークルにはいって「野球ってこんなにおもろかったっけ?」ってぐらい楽しいし、何より1年生もそう感じてくれていたことが嬉しかったです。
イケちゃんが女の子だったらたぶんその場でちゅーしてました♡