もはや王者の貫録 イレギュラーズ戦
『ブッ殺す』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまってもうすでに終わってるからだ!だから使った事がねェーッ!『ブッ殺した』なら使ってもいいッ!
プロシュート (ジョジョの奇妙な冒険 第5部より)
<プロローグ>
11勝2敗と最高に勢いに乗るホトケ。そして今日のイレギュラーズ戦が行われる2番グランドに、いつものようにノリノリの男が自転車でやってくる。
ニシオカ(僕)「今日はなんて良い天気なんだ。最高の野球日和じゃあないかッ!スゲーッ 爽やかな気分だぜ 新しいパンツをはいたばかりの 正月元旦の朝のよーによォ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ。」
しかし、無駄に自転車のチリンチリンを鳴らしながら一番にグランドへ向かう彼の目に、思わぬ光景が飛び込んできた!
???「こんちわっす。」
ニシオカ「何ィィィッ!! 俺より早く来ているだとぉぉぉおおおッ!!!」
なんと、そこにいたのは新人・シャク。
(めちゃめちゃカンが良くてもわからない)
すでにきっちりとユニフォームに着替えて野球の準備は万端。
先輩であるニシオカへの挨拶もそこそこに、頭あるのは野球のことだけ。
そんな様子だった。
「この男…、今日何かをやるような気がするぜ…。」
同じ野球をしている一人の漢(オトコ)として、ニシオカはそう思った。
<プロローグ終わり>
今日の対戦相手はイレギュラーズ。
優勝を目指す我々にとっては絶対に負けていられない相手だ。
しかし、そんな真剣な闘志とはウラハラになかなか両チームの選手人数が集まらない。
ホトケがそろった後も、対戦相手待ちの状況。
ミツイ「もう待ちきれない!!カシワギ、フルタ、てめぇーらは今日からイレギュラーズだ。向こうのチームでプレーしろ!」
カシワギ「へへっ。俺の華麗なホームランをお見舞いしてもいいんすか?」
フルタ「俺らのせいで負けたなんて言わないでくださいよ?」
などと、すでに調子に乗り始めている1年生たちとのミニコントをしていると、対戦相手がそろい試合開始。
(あと2分遅かったら、マジでこいつらを相手チームに貸していた。)
初回
1番ニシオカ・2番キムラが簡単にアウトになるも、続くハラダさんの捨て身タックル、ミツイのエラー出塁、ドイの影分身で満塁とする。
ここでバッターはシャク。今日は何かやりそうなこの男。ベンチは期待に胸を膨らませる。
しかし、何かやったのは3塁走者のハラダさんでした。
意味わからんタイミングでホームスチールしたのです。
これがセーフとなり1点先制。
初回に盗塁すると相手も盗塁してくるからヤバいんだよなーー、とか考えていましたが、今日の先発・キムラが盤石の立ち上がりで点を与えません。
すると3回
1番ニシオカ・2番キムラが簡単にアウトとなるも、続くハラダさんの2ベースヒット、ミツイのレフト前ヒットで2,3塁のチャンスを作ると、
前回のキッズ戦では「負けていたら戦犯」というほどチャンスを潰していたドイちゃんが見事なタイムリーセンター前ヒットを放つ。
さらにバッターは、今日は何かやりそうな男・シャク。
バコーーーーン!!
何かやりました。具体的に言うとタイムリー2ベースです。
この回2点追加。
終盤5回にも
ハラダさんのセンター前ヒット、ミツイの捨て身タックル、ワイルドピッチで2,3塁として
またもやバッターは、今日は何かやりそうな男・シャク。
バコーーーーーン!!
何かやりました。具体的に言うとタイムリー2ベースです。
この回も2点追加。
相手のピッチャーもなかなかの実力であり、10三振を喫しておりながらも、先制・中押し・ダメ押しと最高の形で5点取れたのは、まさに勢いに乗っているという証拠でしょう。
ちなみにフナコシ(汚物)は2打数2三振でした。
こいつはいくら勢いに乗っても汚物です。「腐っても鯛」の逆みたいなやろうです。
そして守備では、
最近調子を上げているピッチャーのキムラが活躍。
「キャッチャーのニシオカさんの言うとおりに投げてれば絶対に勝てるんです。これはもう不思議なぐらいに打たれないんです。いつか俺もニシオカさんみたいになりたいぜ!」
という文章を紙に大きく書いて家のトイレの壁に張っているキムラは今日も絶好調。
イレギュラーズを完封して今季5勝目を挙げました。
ちなみに、木村が投げる時はなぜか必ず味方の援護があります。
今日もイケダ・ハラダの二遊間が2併殺をとってピンチをしのぎました。
なんというか、危なげのない「王者の試合」でした。
この調子でリーグ優勝するぜ!ヘイヘイオーライ!!
今日の英雄
キムラ
(1四死球での完封勝利)
なんかこいつは今日で前期リーグ戦に来れるのが最後らしい。
調子乗んなよ。
シャク
(4打数2安打:2ベース×2本 3打点)
今日は何かやりそうだと思ったら本当にやりやがった、具体的に言うと貴重な3打点です。
番外編
試合後のバッティング練習にて…
ミツイ「おーい、全員打ち終わったかぁ?切り上げんぞぉ!」
ギータカ&しのちゃん「ちょっと待って。私たちも打ちたいわ♡」
ミツイ「じゃあ、しのちゃんからね。」
しのちゃん「よっしゃーーーッ!! ボラーレ・ヴィーアァァァァッ!!(とんでいきな)」
カキーーーーン
一同「ひぇぇぇぇ〜〜〜〜〜。」