リソシス戦 『帰ってきたエース☆投打に躍動』

気にすんな。

おまえが弱いんじゃねえ。

俺が強すぎるんだ。



伊達臣人  (『魁!!男塾』より)







前々回のマジシャンズ戦、前回のイレ戦と2試合連続の延長での死闘。

守備の9割方はただ突っ立っているだけの主将ミツイ

たいした疲労もなく、むしろ長く試合ができることを喜んでるくらいでしたが、

この男は既に満身創痍だった!





シャク「ハァーハァー…。大丈夫ですよ…。今日も僕が投げます。

ユンケルアリナミンEXカルピス入れて、

さらにエアーサロンパスをふきかけた

特製スタミナドリンクを飲んできたので問題ないですよ。ウマかったっす。」




!?





御所自販機の奇怪な100円ソーダを絶賛し買いだめする男 シャク。

味覚障害者であることはチームの誰もが理解していたが、

およそ人間の飲み物とは思えない液体を「ウマい!」と言い張るその態度に

驚きの色を隠せないホトケ一同。


思えば、マジ戦 8回完投→中4日イレ戦8回完投→中1日で今日の試合

シーズン終了間際から、ポストシーズンにかけてのダルビッシュ並の酷使。

疲労のあまり、頭がおかしくなっていても無理はない…。



キムラ「しゃあないし俺が投げようか?

いやー、サトウに乗っかって勢いで引退宣言したから、

恥ずかしくて来れんかったんやけど、

10月ごめんやっぱ結構イケるわやわ!テヘへ」



かといって、チームが熾烈な優勝争いをする中、

緊張感のかけらもないこの男がマウンドに上がれば、

リソに血祭りにされるのは必至…。



ミツイ「く…。仕方ねぇ…。権藤、権藤、雨、権藤といくか…。」

(ネタがわからない人は知恵袋で調べよう!)



スコアブックに『シャク』と記入しようとしたその時、

予想だにせぬ人物が現れる!!!



    「リハビリが終わったんで帰ってきたよ。ただいまー。」


ウツノミヤ「あぁ?なんだこのチビは?

ガキは家に帰ってママのおっぱい飲んで、

ションベンして寝やがれ!」


    「しばらく見ない間に随分偉くなったもんだな〜。ウツノミヤ。」


ウツノミヤ「ひぃー!失礼しました!」



敬虔なホトケブログの読者なら、もうおわかりだろう。



「チビ」 「ガキ」 後輩の「ひぃー!失礼しました!」→中崎さんの登場


中大兄皇子」「中臣鎌足」「645年」         →大化の改新



は、あまりに楽勝過ぎて、試験に出てきたら先生の慈悲に感謝するレベル


肩の痛みが癒えて、調子が戻ってきた中崎さん先発で試合は始りました。






ホトケは初回、


ニシオカがシーズン40安打目となるライト前ヒットで出塁すると、

プロ野球換算やと、約240安打ペースでマートンを超える。

ウツノミヤのエラー出塁ハラダさんの凡退などで

1アウト2、3塁で



4番 ミツイ





グシャー





ボテボテのサードゴロでエラーが絡み2点先制!



ミツイ 「ヨッシャオラー!!!イヒヒヒヒ!!!」



ゴミのようなゴロで打点をあげて喜ぶ姿は、まるで卑しいマウラにソックリ。


ホトケの帝王として君臨してきた彼にとって、
あまりに相応しくないその態度には理由があった!




ミツイ 「ついに…、ついに…、カブレラに勝ったんだ!!!」<2011年度 年間成績>


A・カブレラ 打率225 本塁打10 打点35 出塁率285 長打率363


H・ミツイ  打率362 本塁打01 打点36 出塁率455 長打率597



このときあげた1打点により、本塁打以外の主要な打撃部門全てにおいて

ミツイがカブレラの記録を上回ったのである。



カブレラ「オレジジィツカレタ…。」


ミツイ 「安心して下さいカブレラさん。

あなたの偉大な背中に憧れて、あなたを目指して野球を始めました。

毎日、ユーチューブで動画をチェックしてますし、

将来的にはベネズエラ人に帰化しようと考えてます。

これからは、僕が『ホトケのカブレラ』として、

あなたの残した伝説を受け継いでいきます。

だから…。だから…。」



カブレラ「ミツイ…。シバラクミナイウチニスッカリタクマシクナッタナ…。

オレウレシイゼ…。ダガ、オレモマダオワッチャイナイ。

CSとニホンシリーズタノシミニシテロヨナ!」






2人の怪物はお互いの健闘を讃えあい、

 これから先の戦いに向け、決意を新たにしたのであった。)





幸先よく、心温まる裏話もありながら、2点を先制するも、

その裏のリソの攻撃。


久しぶりにショートに入ったシャクが試合をかき乱す!!!


先頭打者





キーーーーーーーン!





痛烈な打球はショート シャクへ。





ポロ(1回目)





2番打者




キーーーーーーーン!




ふらふらとあがった打球はまたしてもショートへ。




ポロ(2回目)




シャク 「あっ、ホントに申し訳ないっす。久しぶりに守備に入ったもんでつい…。」




この2つの連続エラーを足がかりに同点に追いつかれる嫌な展開…。



ナカザキ 「いいよ。いいよ。打って返してくれよな!」


シャク  「わかりました!まかせて下さい!絶対打ちます!」



後輩がエラーしても笑って赦してあげる優しい先輩、

先輩の優しさに何としてでも報いようとするかわいい後輩。

なんと美しい光景だろう。

涙なくしては見られない…。

傍らのティッシュに手を伸ばした読者諸君…








はやまるんじゃあねえ!

















!?





シャク傍白「ふっ…。つくつぐおめでたい先輩だぜ…。

俺ほどの天才があんなイージーな打球ミスるわけねえだろが。

あんなんミスるんはマウラだけ。

あんたの失点率をあげること、それが俺の目的だぜ中崎さんよ。

ホトケにエースは2人いらねえ!俺だけで十分さ!ひゃあはっはー!」




久しぶりのシャクのダークな一面の登場に、

シャクの活躍とミツイの不振により、最近肩身の狭い思いをしている

ミツイファンの皆様は、さぞ溜飲が下がったことでしょう。


この話の裏付けとしましては、

 前回3打数2安打と好調だったシャクが今日は4タコでした。

 中崎さんを援護したくなかったのだ。なんて腐りきった性根でしょうか。)



そして、4回の攻撃


ドイのエラーにより、1点ビハインドの状況で打席には




4番 ミツイ





ミツイ投げれない守れない走れないクサイキモイダサいウザいモテナイ。
そんな俺に神が与えた唯一の才能…。





それは圧倒的破壊力!!!








ドゴォオオオン!







右中間への火の出るような痛烈な一撃で悠々と2塁に到達し、

得意のドヤガオを披露すると、続くシャクのしょーもない凡打

3塁に到達し、キムラの平凡なファーストゴロの間に

脱兎のごとく(実際は猪レベル)本塁に突入し同点のホームイン!

おまけに、あまりのカッコよさにメロメロになっているギータカさんに

「ただいまの投げキッス」を飛ばすハンサムぶり。




この縦横無尽・奇想天外なミツイの活躍に勢いづくホトケ打線。

冷血ドイがナイスなヒット、神童カシワギの半年ぶりとなるマルチ安打と

奇跡の下位打線の連打で打席には





9番 ナカザキ





ナカザキ「苦しいリハビリだった。もう投げられないかと思った。

不安で毎日泣いた。




でも、握りしめたバットは離さなかった!






キーーーーーーン!





地獄のリハビリ中もバットを振り続けたこの男を

神が見捨てようはずもありません。

痛烈なセンター返しにエラーも絡み、走者一掃の3打点タイムリーに!!!


続くニシオカが捨て身タックルるも、ウツノミヤが三振り、

最近、私生活の充実とは裏腹に、傾きが負の一次関数のごとく

打率が急降下の一途をたどるハラダさんが倒れ、4点で攻撃終了。





<おい!ハラダさん!>(新コーナー)



見事にインコースを引っ張る素晴らしいバッティング。

「俺は最強っちゃねー。」

「あんなん絶対打てるっしょー。」

と、自信に満ち溢れた口調で発する言葉。

プレイ中の少年のようなキラキラした目。

そんなハラダさんが、僕はたまらなく好きでした…。

僕はたまらなく好きでした…。



<終>





その後は、リソの豪腕ヤマグチさんの剛速球と切れ味抜群のスライダーに

3回で7三振を奪われる屈辱を味わうも、

モリがワンバウンドのスライダーにバットをあてるという

素人ならではの珍妙な打撃で一矢報いたので良しとしましょう。



守備は6回からシャクがマウンドに上がり、2回をピシャリと抑えました。



しかしながら、マウラがパワプロで守備Gエラー回避Gでも捕球できるような

平凡なファーストフライを見事に落球していましたことを報告しておきます。

もはや、ディスることすらめんどくさくなりましたので淡々と報告しました。






今日の英雄





中崎さん 2打数1安打3打点&5回自責1の好投☆






中崎さんが復帰してヤレヤレだな。

来週の3試合が勝負やで。

元気出していこー!