キッズ戦 『永遠にともに〜ドイとフルタの愛の結晶〜』
日本男児の生き様は色無し恋無し情有り 男の道をひたすらに歩みて明日を魁る 嗚呼男塾男意気 己の道を魁よ
『魁!男塾』より
シャク 「どうしてこうなってしまったのだろう?」
ニシオカ「去年まではこんなことはなかったのに…なぜ急に…」
肩身の狭い思いをするホトケのリア充たち
カオルちゃん「寮の人にきかれたんです。ホトケに入って大丈夫?って。」
ミサコちゃん「正直、キモイですよね。」
1回生のマネージャーたちはようやく悟った。
このサークルはヤバい
カシワギ 「おいおい〜。ジャスのクサノくん、めっちゃかわいくね?マジで好みなんですけど〜。」
ウツノミヤ「ヴァギさんやめろや〜。クサノくんは俺が狙ってるって言ってたやんゲバババ。」
好みの「男の子」の話をする者…
ミツイ 「うわっ。やめろや〜。みんなの前では股間に触らんといてや!」
ウツノミヤ「無防備やから悪いんですよゲババババ。」
公然と「男の子の股間」に触れあう者…
いつしか、周囲からホトケは「ゲイサー」と呼ばれるようになった。
言いえて妙…
何の反論もできない…
最初は「仲のいい友達」だった。
チームの仲がいいのは素晴らしいこと。
ただ、それが間違った方向に発現してしまった…。
女の子にモテない→もう男でよくね?
安易な思考で泥沼に入り込む愚か者もいた。
そして、最近、ついに「越えてはならない一線を越える者」が現れた。
ドイ 「おいおい、ウツノミヤ〜。まだ、股間タッチくらいのプラトニックなことして喜んでるのかよ。中学生か!へっ!」
フルタ「俺たちはもっとスゴイこと♡しちゃったんだよな!ガオガオガー!」
イケダ「おっ、おまえら…。その耳についてる黒いのはまさか…。」
ドイフルタ 「いってきたのさ!
夢の国 ディズニーランドへ!!!」
これがミッキーとミニーか…?
そんな…。
今は亡きウォルト・ディズニーも草葉の陰で大いに嘆いていることだろう。
何がディズニーランドだ。夢がない。あまりにも…。
衝撃の光景に驚きを隠せないリア充、女マネ、プラトニックゲイたち。
ドイ 「ミニーはスカート履いてるんやし無理すんなよ!俺が全部打球処理するし!」
フルタ「ありがとうミッキー!大活躍期待してるよ♡」
1泊3日の新婚ディズニー旅行を終え、すっかりラブラブなドイとフルタ。
2人の男男(男女の対義語)の新たな門出を祝福するかのごときプレーボールの鐘が鳴り試合は始まった。
今日は水曜日、リードオフマンのニシオカがゼミで不在と、ホトケにとって大きな痛手。
カシワギを1番に据えた新打線も、剛腕ホンマの前に手も足も出ず、初回・二回とあっさりと凡退。
シャク 「苦楽を友にしてきたフルタとドイがあんなことに…。俺は祝福すべきなのか?あいつらになんて声をかければいいんだ…。」
御寺の坊さんの長男として、幼少期から厳格な家庭で育ったシャクにとって、同性愛は道徳的に許せない所業。
ましてや、親友の2人がその道に足を踏み入れてしまった…。
とてつもないショックだったのか、抜群の安定感を誇るシャクがキッズ打線につかまり簡単に1点を先制される…。
シャク「くっ…。やっぱり俺には認められない…。あいつらの愛をゆるせない。」
3回表のホトケの攻撃、
キャプテンが悲壮に沈み込む中、気味の悪い顔をしてあの男が打席に向かう
ウツノミヤ「おいシャクよ。そんなにゲイがいけないことかよ。たまたま好きになってしまったやつにアレがついてたか、ついてないか、それだけのことだろうよ。俺は友達として、あいつらの愛を祝福するぜ。この試合は負けられねえ。」
かげぶんしんー!!!
ゲババババ!!!
ホンマ「うわー。小沢一郎がいっぱいやー。」
ウツノミヤの卑猥な顔面を全面に押し出した攻撃がホンマの動揺を誘い、出塁に成功!
そして、迎えるは 幸せの絶頂 ミッキードイ
ドイ 「今までは一人で戦っていた。でも今は違う。守るべき人ができた。フルタのために俺は打つ!
俺はフルタが好きなんだぁああーー!」
『ドイの脳内』
カキーーーーン
打率1割台に苦しんでいたドイが愛の力で見事なヒットで続く!
カシワギ「俺にも彼氏できるかなへへ。」
キーーーン
ミツイ 「ここで打たな先輩じゃないやろ!」
ドーーーン
キムラ 「お前らの結婚に花を添えるぜ!」
ドゴォオオオン
「ドイとフルタのおめでたに花を添えたい」
友を想う仲間の気持ちが実を結んだのか!
京阪一の右腕 ホンマから連打に次ぐ連打!
フルタもスカートを履きながら犠牲フライを放つなど、この回一挙6得点の大爆発!
シャク「ようやくわかったぜ。ドイもフルタも大事な仲間。俺は何をこだわっていたんだ。男同士でもいいじゃないか。ただ肉棒という名のバットが両方についてるだけの話だろ?」
シャクも坊さん教育の呪縛から解き放たれたのか、その後はいつも通りの安定感でキッズ打線を抑え込む。
モリ・ハゲ・マキノ・ニシムラなどのゲイ予備軍も捨て身タックルやヒットで出塁し、終わってみれば12得点を挙げる猛攻で勝利しました。
今日の英雄
ドイ 3打数2安打1打点
試合後、
ミサコちゃん「キモイとか言ってすいませんでした。ドイさんとフルタさんの愛って素晴らしく純粋ですね!」
カオルちゃん「お二人を見ていると、胸がときめきます!」
うら若き乙女たちも2人の愛を祝福した。
そう【男と男】【男と女】そんなの関係ない。
社会が認めない?それがどうした!
いろんな愛の形があり、それを認め、尊重するのが社会のあるべき姿ではなかろうか。
我々ホトケはこれからもゲイ愛を奨励することをここに宣言します。
ドイとフルタよ!