打ち勝つ! これぞホトケ野球! 〜イレ戦〜

バァ〜〜カ!!



駒田徳広



(1989年日本シリーズ「巨人VS近鉄」第7戦において、近鉄投手・加藤哲郎から先制本塁打を放った際、3塁ベース上で叫んだ言葉。この年、巨人は3連敗スタートを喫しており、第3戦の勝利投手である加藤哲郎は「巨人はロッテ(パ・リーグ最下位)より弱い」といった旨の発言をしていた。)







シャク「5番を誰にするかやな〜。」



1か月前の金曜日は



シャク「ミツイさんがいないなんて…。これは負け覚悟ですね。」
と弱音を吐いていたキャプテンだが、ミツイの必要性に疑問を感じてからは一切の迷いなし。





たしかに先日は見事なホームランを放ったミツイ


しかし、1番ニシオカは以前絶好調、イケダにもいい当たりが増え始めたことに加え、自分が4番を打てばなんとでもなると判断したのです。







2試合連続で本塁打が出ている好調ホトケ打線に恐るものなし。







いつものように試合開始30分前にはグラウンドに到着している主力メンバー。

しかし、そこに現れたのは意外な人物…。



スヌ永田「おい!なんやお前ら、助っ人なら今日は要らんぞ!」






どうやら今日は1番グラウンドだったようだ…。



8割以上の割合で2番グラウンドを占拠しているホトケ。



突然のグラウンド移動に驚きを隠せないでいると、そこへ現れたのはシャクニシオカ




シャク「あのライトスタンドの遠さにはもう辟易したんや。」


ニシオカ「ミツイ以外にレフトにホームラン打てるバッターおらんし、それなら俺に期待してくれてもいいんちゃうけ?」






そう、「左打者にとっての2番グラウンド」=「右打者にとってのフェンウェイ・パーク」


ボストン・レッドソックスの本拠地、レフトにそびえるグリーンモンスターにも匹敵する鬱陶しさ




打ちそうで打たないフルタ

打ってそうで打ってないウツノミヤ

打たなさそうで打たないドイ



こういったメンバーが下位にいる以上、打線がつながらないのは必然。




ならばいっそのことホームランでの大量得点を狙うほうが賢いというもの。






豪快な空中戦で勝利をつかむのだ!!







初回


例のごとくニシオカがヒットで出塁するも、久々登場2番・キムラが投飛で足を引っ張る。


3番は最近の活躍をかわれての大抜擢、イケダ





カキーーーン





様々な打順での起用にも動じない崇高な精神力でセンター前ヒット。


さらにシャクが影分身で満塁とすると、

5番には見知らぬ男が。




見知らぬ男(名前忘れた)「あ、僕、シャク先輩の後輩です。一応、高校ではキャプテンでした。」





カキーーーン





ライトへ華麗な流し打ち、タイムリーヒット



幸先のよく1点を先制。






しかしなぜかベンチでは浮かない顔する男たちが…




ウツノミヤ「あんなやつが入団したら、俺たちの出場機会がゲバシャア。」


ドイ「マジで公式審判員になりそうですやん…。」




こいつらに「自分が成り上がる」という思想はない。


ライバルを蹴落とすことだけを考える悪しき政治家的思考




もし1−0のまま勝利ともなれば、見知らぬ男の活躍はいっそう引き立ってしまう。







それだけはなんとしても避けたいこの男たち。



もちろんこいつも


モリ「カモン!ど真ん中スローボール、カモン!」



気合の入るモリ。






フルタ「俺は三振に1000円。」


マキノ「じゃあ俺は2ベースに1000円。」







「三振 or 特大2ベース」のこの男、果たして…。









ボテーン





なんと打球が地を這っている!



世にも珍しい内野ゴロ、しかもエラーで2塁へ!



まさかの選択肢に驚くフルタとマキノ。






例えるならば、






阿畑「どの変化球にするんや?」



  スライダー
  フォーク


阿畑「えっ!?変化球には頼らないってか?」






みたいな感じ。




その後ドイのえげつない三振で2アウトとなるも


打席にはニシオカ





ニシオカ「最近なんか寂しいんや。」






打率5割弱と絶好調のこの男、一体何が寂しいのか。






<CASE1>


「イケダ、カシワギがヒット」


→  オッシャー!  ナイバッティン!




<CASE2>


「ニシオカがヒット」


→  うぃー(棒読み)  おっけーい(棒読み)







ニシオカ「俺だってテキトーにヒット打てるんちゃうねん!努力の賜物やねん!」








ドカーーーン







右中間へ上がった打球は伸びる!






なおも伸びる!






2ランホームラ…








ンかと思った打球はあと一歩及ばず2ベース。





しかしこれで2−0とすると、




キムラがしょうもない投飛やけどエラーやったし素晴らしいバッティングでつなぎ、



イケダもしょうもない遊ゴロやけど調子イイからエラーになった素晴らしいバッティングで1点追加。





なおも二死1,2塁で打席には






ゴゴゴゴゴ・・・






ドドドドド・・・









ドジャァ〜〜〜ン








シャク「見よ!これが1番グラウンドでの打撃の真髄や!」










ドガーーーーン








右中間へ強烈なライナー!



だが…




落ちてこない!






ライナーはなおも浮上し続ける!






バコン!










最後は大木に直撃!自然に敬意を払わない特大ホームラン!






シャクの今季2号3ランホームラン


金田正一まであと34本)





不振に悩む男の会心の当たりに活気づくベンチ!


これが俺たちの4番だ!


今まで誰が4番打ってたっけ!?






この回一挙5得点で、今季3度目となる2回までに6得点を記録。




これでこの試合もいただいたぜ、と一同が思い始めたそのとき。







カシワギ「う、うわぁ!あいつが来やがったぁ!」




すると現れたのは、






ギータカ「うぃーす。久しぶりー。」(できるだけ低音で脳内再生しよう)






久々に現れたホトケNo.1イケメン・ギータカ




マキノ「おい、カシワギ。さすがにそれは失礼やろ。」





カシワギ「違う違う!その後ろや!」




















先日に引き続きまたもや突然現れたフナコシ(汚物)



こりゃあ何か大変なことが起こりそうだ…。






いつもヘラヘラ、ホトケのベンチに這いよる混沌・フナコシ(汚物)が現れた直後、







やはり事件は起こった!







バコッ!













なんと打者・モリの場面で頭部死球






一時、場が騒然となる。






キムラ「これは大変や。でもご安心ください、我々にはこういう時のためにフナコシがいます。あいつを憎悪・憤怒・遺恨の矢面に立たせることで事件は解決するだろう。」





しかしここでとある異変に気づく。








フナコシがいない





自転車もない









帰ったのだ!








この短時間で帰ったのだ!








所要時間およそ2分…




この逃げ足の早さ。



我々世代ならば初代ポケモンのサファリゾーンに出てくるケンタロスを思い出さずにはいられない






その後、

途中出場のカシワギのライト前ヒットおかわり君(ヤマウラ)がようやくおかわり君中村剛也)っぽい2ベースイケダがこの日2安打目を放つなどするも、
危険球で交代した投手から点が奪えず苦しむ。





だがいかに京阪リーグとはいえさすがに6点はセーフティリード



どこかの馬の骨みたいな兄さんにさえマウンドを譲らなければ勝利は確実。







連日の完投で疲弊するシャクに勝ち投手の権利だけあたえたところで投手交代。


5回からはなんちゃってエースことキムラがリリーフ。






だがしかし、




先頭バッターの投飛を自らエラーすると、
死球や不運なヒット、ちゃんとしたヒットなどが絡んで2点を失う






無駄なぜい肉のない細身のキムラ




躍動している時は、スマートで洗練された肉体美に見えないこともないが


4打数無安打、2回2失点という不甲斐ない成績では、ドキンちゃんに悪ノリをしかけるホラーマンにしか見えない。







結局最終回は、ここまで公式戦で13回無失点のなんちゃって守護神・ニシオカ三者凡退にしとめゲームセット。






6−2で完璧な勝利。



チームとしては3試合連続本塁打の快挙達成





5月の残りはジャスとの2連戦なんで頑張りましょう。








今日の英雄






シャク




特大3ランホームラン








イケダ



(3打数2安打1打点)