開幕戦vsダルマ


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京都・富小路グラウンド。天気は快晴。気温16度。季節は既に春。
のどかで昼寝をするには絶好の環境。






いや、「のどか」という表現は間違っている。






先程から引っ切り無しに、響く快音と共に白球が空に長い長い放物線を描いているこの状況は、お世辞にも「のどか」とは言いにくい。





むしろ殺伐としている。




その雰囲気の中心にいるのは…僕だ。





3イニングを投げて被本塁打6、失点12…いや、今、13になった。





こんなはずじゃなかったのに。




こんな開幕戦にはならなかったはずなのに。






カキーン!!




「ああ、まただ。これで14点目…





バシッ!!





マウラ「おい!諦めんな!まだまだやれるだろうがお前は!!」




バックが必死で守ってくれている。
僕はこんなにもダメなのに。




なんと言って謝ればいいのだろうか。




……。




え?





マウラがファインプレー?





それっておかしくねぇ?





――って感じの夢を今朝、見たんですよ。




多分新歓やらなんやらで、精神的にも疲れていたんでしょうね。





いや、おかしいと思いましたよ。だって、新キャプテンであり、不動のエースの僕ことシャクが2ケタ失点ってのはまだしも、マウラがファインプレーしてますもん。





まあ、夢の話はこれくらいにしといて、今日の試合を振り返ってみましょう。






試合は16時開始だったんですけど、開幕戦ってことでみんな気合いが入ってたんでしょうね。
珍しく16時の時点でほぼ全員揃ってましたよ。いい感じですね。






1日遅れのエイプリルフールごっこしてる奴もいましたね。





人熊フルタ「俺のホームラン見とけや!!」
とか、





マウラ「今季こそヒット打つよ!!」
とか、





ドイ「テンション上がってきたwwwww」
とか。





マネさんたちも応援しに来てくれましたよ!!
もう勝たないわけにはいかないですよね!!いつもの100倍は頑張れますよ〜♡






さらに、夢と希望あふれる新入生・城崎クンも来てくれちゃって!
もうゴールデンルーキーですよ!






去年の初代ゴールデンルーキーは大きい口してるくせにしょーもないプレーばっかするクソ野郎でしたからね。それに比べて彼は謙虚でええ子ですよ!






そんな感じでホトケベンチが盛り上がってきたところで、いよいよ、待ちに待った京阪リーグ開幕戦が始まったんです。




(語り:シャク  ホトケ・ヒーローインタビューにて)





※試合内容についての彼のコメントもありますが、ここに記載するには刺激が強すぎる故、省略させていただきます。





笑顔で取材に答える新キャプテン。しかし、その笑顔に至るまでの過程には数々の苦悩がありました。





特に頭を悩ませたのは、開幕試合のスタメン。





ナカムラ兄さん「開幕スタメンはわしや!厄年を脱出したんや!そのために練習も皆勤賞や!」





さらにホトケのJFKを自称する彼らも。




J ジョン土居
F フルタ熊
K カシワギアニオタ





JFK「ピッチャーやりたいんや〜」





さてさてこんな雰囲気ではじまった試合はどうなったのでしょうか。





今シーズンじゃんけん1勝(5敗)くらいの新キャプテンが案の定じゃんけんに負けたのでホトケは後攻。





初回を危なげなく0点に抑えると、ホトケは2アウトからシャクが影分身で出塁し、4番はこの漢。






???「まだまだ俺様の時代は終わらない。今季も開幕じゃ〜」








≪ミツイ劇場≫









パパパパン パパパパン パパパパン パパパパン パパパパ――――ン







ドカーーーーン






レフトへの2ベース!




このチャンスに次の人熊がサードのエラーを誘い、2点を先制。





先制したホトケはさらに3回、ニシオカシャクの影分身、カシワギの90%アウトのポテンヒットで無死満塁として、打順は4番のこの漢。










≪ミツイ劇場2≫










前期、特に開幕戦はボールが止まって見えるんです。今ならこのダルマのピッチャーはおろか、シャクホンマなどリーグ屈指のピッチャーがまとめてかかってきても楽勝ですよ。(ミツイ談)





さて、ホトケブログ愛読者のみなさん。このミツイの不謙遜な発言について。






「どうせホトケブログでよくある持ち上げておいて地の底まで叩き落とすパターンのやつでしょ!?」なんて思っていませんか?






ほとんどの場合ならばそうかもしれませんが、ここはミツイ劇場






そこら辺のものとは一味ちがうのさ!










ボカーーーーン










光速で左中間を抜ける2ベース!!








続く人熊はポップフライを打ち上げるも、前進守備をしていたイケダ(助っ人)の頭を越え、再び満塁として、打席には厄年を脱出したナカムラ兄さんが入る。






A○男優風なルックス半径1メートル以内にいても聞き取れない滑舌の悪さ1人称がわしであることで人気のナカムラ兄さん。






しかし最近は麻雀での無礼な態度や、ドイ(男)へのセクハラ発言で人気を落としている。
(ドイは被害届を提出した。)






誰もが心の中で、打つなと絶叫したその時。







グワーーーーン








兄さん以外のすべての人の望みとは正反対にセンターへの2ベース!







さらに、一冬越えてミートがKからFくらいにまで成長した伸び盛りのド素人モリも2ベースを放ち、この回一挙6得点。






さらに4回。





先頭のカシワギがサードのエラーで出塁すると、続いて打席に入るのは新キャプテン兼ホトケの新帝王シャク
















ドゴオオォォォンンン












今シーズン一番の当たりは左中間に突き刺さる第一号2ランホームラン(これを上回るのは4月5日現在ブラゼルのみ。)





前帝王ミツイ+ビヨンドマックスキング(ミズノの高反発バット)=最強打者





という式が成り立つように






新帝王シャク+ビヨンドマックスキング最強打者






という式も成り立つようです。





ここまでホトケは10得点。この他にも相手の四死球ヤマグチのヒットなどでチャンスを作るも今日は打撃陣の活躍はここまででした。






守備のほうでは、先発のエース・シャクが4回まで無失点で投げ切り、点差がついたため5回から兄さんにスイッチ。







去年は厄年だった兄さん。それでも失点率は2.91でした。

今年は厄から解放されて本来の実力が発揮されたのでしょう。

2回を投げ3失点しました。(参考・失点率10.50)







兄さんがあまりにもふがいないピッチングをするので7回はニシオカが登板。
緊急登板にもかかわらずしっかり抑えて10対3で勝利しました!!









今日の英雄




ミツイ 2打数2二塁打2打点


シャク 2打数1本塁打2打点2四球&4回無失点


モリ  2打数1二塁打2打点