リーグ終盤戦 〜優勝への道程〜
では、その矛でその盾を貫くとどうなりますか?
(古代中国のとある青年)
N岡「おいおい、何だこの大雨は!?こりゃあ、フランス語の授業なんぞ真面目に受けてる場合じゃねぇッ!!」
I田「おいおい、何だこの大雨は!?こりゃあ、昼間っから友達の家でたこ焼きパーティーしてる場合じゃねぇッ!!」
ホトケナインの野球への情熱までもを消してしまうかと思われたにわか雨も無事に止み、予定通り16時30分にジャスティスとの1戦が開始されようとしていた。
(金曜日は、ニシオカが4限の授業があるので16時30分試合開始となります。覚えておきましょう。みんなも早く自分のわがままをキャプテンに押し通せる人材になれるといいね♡)
その時である!
???「はっはぁーー!!近くに用事があったから見に来てやったぜェぇぇ!!」
これからの激戦に水を差すかのように、不敵な笑みとともに招かれざる客が訪れたのである。
ミツイ「お、お前は!?」
(カンのいい人は『不敵な笑み』『招かれざる客』の2つのヒントで候補を絞り込める。)
マツイ(マジシャンズ)「お前らの実力がどれほどのもんか見せてもらおうか!ゲヘヘ!!」
ホトケのメンバーでもないのに我が物顔でベンチに押し入り、ホトケとの対戦では2試合で25失点と圧倒的実力差を見せつけたのにまさかの上から目線。
悠久の歴史を誇る京都に、こんなゲス野郎が住み着いているかと思うと、さすがの僕も桓武天皇に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
このあとマツイは「俺を代打で出せ!」などと暴言を吐いたため、僕とミツイによってボコボコにされました。
(トリビア:マツイは今度の月曜日に練習試合してくれるらしいからホントはいい奴。)
そんなこんなで試合開始。
今日はホトケのエース・中崎さんも、なんちゃってエース・キムラもいないので、次期エース候補ナンバーワンのシャクが初先発。
初先発の後輩に勝ち星をプレゼントするために初回からホトケ打線がジャスティス(というか宮原さん)に襲いかかる!!
「俺がホトケをぶちのめしてやるぜ」と意気込んでいた宮原さん。
その野望は1番・ニシオカが初球を痛打、青天の霹靂のような2ベースにより打ち砕かれました。
さらに2番・ドイの影分身、3番・シャクの打球をレフトがエラー、4番・ミツイのピッチャーフライを相手がエラー、5番・カシワギがレフト前タイムリーと、打者5人による猛攻でワンアウトも相手に与えぬまま3点を先取します。
しかも、この猛攻を物語るかのように2回にはあの男にまでヒットが飛び出します。
佐藤(準認定クズ)「ウリィィィィィィィィ!!!」
カキーーーーーン
なんとレフトオーバーの2ベース
これにはホトケナインも驚きを隠せません。
しかしここで事件発生
続く1番・ニシオカ
ニシオカ「今日でスランプ脱出じゃーーーーい!!!」
カキーーーーン
鋭いライナーがショートを襲う!
が、ジャスティスのショートが見事にこれをキャッチ
ニシオカ「くそーーーーー!!ヒット1本損したーー!!」
ジャスティス「よっしゃーーー!アウト1個得したーーー!!」
そう、もうおわかりですね。
佐藤(準認定クズ)が2塁を飛び出しタッチアウトになったのです。
これにはホトケナインも驚きを隠せません。
しかし、みなさんどこか納得の表情をも浮かべていました。
3回にも、シャクのレフト前ヒットとミツイの2ベースでノーアウト2,3塁の好機を得るものの、続くカシワギ・タミニシ・イケダがきれいに凡打し、追加点が奪えません。
5回を終えて、3−1のリード。
初先発のシャクは持ち前の球威で相手打線を封じるものの、降りしきる小雨と初先発の緊張からコントロールが定まらず、決して油断ならない状況。
「あと1点がほしい・・・」
そんなとき、なんとあの男が追撃の口火を切って落とす!
「わしのバッティング、目に焼きつけやぁ!!!」
バコーーーン
中村!!
エースもどき、ただのおっさん、メガネ野郎、バイトの鬼、人間のクズ、・・・
ありとあらゆる罵詈雑言を浴びた男が、ここで底力を見せつけたのです!
この中村の2ベースを皮切りに、相手のミスに付け込んだホトケ打線は2点をもぎとる。
そして、6回の守備につこうとしたその時
中村「おい、シャクよ。お前の出番はここまでじゃ。あとはわしに任せてくれんかのう。」
今まで自信を失い、精神的にも肉体的にも崖っぷちだったこの男。
まるで、さっきの打席で悪いものは全て吹き飛ばした、といわんばかりの澄んだ瞳。
ここはこいつに任せてみよう・・・
キャプテンであるミツイはそう判断しました。
そして、中村は見事にその期待に応え、残る2イニングを無失点で切り抜けたのです。
今日の英雄
中村
(2打数2安打1得点 & 2回を無失点)
クズ三羽鴉(フナコシ・ナカムラ・サトウ)の中から初めての英雄誕生。
ニシオカ
(4打数3安打1得点)
見事なスランプ脱出。ふたたび打率を4割にのせた。
番外編
グラウンドの場所取りにて…
本間(キッズの主将)「おい、ミツイ。俺に感謝の一言でも述べたらどうだ?」
ミツイ「お前に感謝することなど、一つもありゃしないさ。」
本間「ふん…。これを聞いてもまだそんなことが言えるかな?俺たちストライクキッズが憎きオールウェイズに勝利したのさ。14奪三振の俺の好投のおかげだぜ。」
ミツイ「どっひぇーーー!!」
というわけでキッズがオールウェイズに勝利したため、我らホトケが直接対決を制すれば、リーグ優勝の可能性が非常に大きくなることが判明しました。
待ってろよオールウェイズ!!必ず俺たちが勝利するからな!あんまりいいピッチャー出すなよ!あんまり盗塁すんなよ!ちょっとは手加減しろよ!!